本日2月11日、「
本作は、日活ロマンポルノの製作開始45周年を記念した「ロマンポルノリブートプロジェクト」の1本。お互いを慰め合うように寄り添い生きてきた2人の女・はるかと登紀子、女性同士の純愛を描く。
中田は「私は1985年に日活撮影所に入社して、そのときはロマンポルノに間に合わなかったんですが、今回やらせていただいて大変気合いを込めて作りました」と挨拶。続けて「亡くなられた田中(登)監督や神代(辰巳)監督といった方々、そして私と同じように間に合わなかった同世代の監督、スタッフたちの思いを背負ってここに立っていると思うと感慨もひとしおでございます」と述懐する。
主人公のはるか役をオーディションで射止めた飛鳥は「『◯◯さんと◯◯さんはお帰りください』って言われる脱落式のオーディションですごく緊張しました。下着姿で実際に濡れ場を潔くできるかどうかをチェックすることもあって、とにかく必死で挑みました」と振り返る。撮影現場の様子については「リハーサルに入ってからはお芝居に対する不安で泣いてしまうこともありました。でも現場に入ったら山口さんや町井くん、監督が支えてくれて体全体で臨むことができました」と述べ、笑顔を見せる。
MCから大変だったシーンを聞かれた飛鳥は「ラストシーンが大変でした。血糊もしたし、はちゃめちゃなことになっていて」、山口は「監督は絡みのシーンもドラマのシーンも丁寧に撮ってくれたんですけど撮影が1週間しかなくて、時間的な部分が大変でした」と返答。一方「自分の初めての絡みのシーン」を挙げた町井は「あまりに逃げ腰で、今思い返すと情けないんですが……そのとき監督から『町井くん、そこにはメスとオスしかいないんだよ!』って言われて」と笑いながら現場でのやりとりを明かす。
同じ質問に対して中田は神社でのシーンと返答し、「僕の師匠の小沼勝監督に『昼下がりの情事 古都曼陀羅』という作品があるんですが、あの中のお寺のシーンは実は秘密で撮っていたんです。でも今は法の遵守というものが大切でして」と述べ、「プロデューサーが撮影は大丈夫かどうか巫女さんに話をしに行ったら『神様はそんなに小さくありません』と言ってくれて」とロケハン時のエピソードを披露。プロデューサーは神社だけでなく麓の村の長老にも説明に行ったことに触れた中田は「プロデューサーの熱弁で了承を得たんですが、そのとき長老から『ここに書いてある駅弁ってなんですか?』って言われたそうです」と裏話を語った。
最後の挨拶を振られた飛鳥は「皆さんに支えられてこの作品に出られたことをうれしく思います」と喜びを語り、中田は「『ロマンポルノリブートプロジェクト』が第2弾、第3弾と続き、女性の監督や若手の監督に参加してもらえる登竜門のような存在になってくれれば」と願いを述べた。
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- 日活ロマンポルノ 公式サイト
- 「ロマンポルノリブート・プロジェクト」公式サイト
- 「ホワイトリリー」予告編
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元町映画館 @moto_ei
当館では4/8(土)から上映。
一体どんな解釈を経てロマンポルノがリブートされているのか楽しみ!!(ひ)
中田秀夫のロマンポルノ「ホワイトリリー」舞台挨拶、飛鳥凛「体全体で臨めた」 - 映画ナタリー https://t.co/ZGqYM713R3