本日1月31日、マーティン・スコセッシ監督作「沈黙-サイレンス-」の大ヒット御礼舞台挨拶が東京・TOHOシネマズ 日本橋で行われ、キチジロー役の
本作の反響の大きさについて、窪塚は「原作のファンの方がいらっしゃることもあって、原作者の思いとスコセッシが作り上げたものをひっくるめて受け取ってくださっている。(この作品は)100年残りますよ! 1000年! 1万年!」とコメントする。さらに撮影監督のロドリゴ・プリエトが第89回アカデミー賞の撮影賞にノミネートされたことを受けて、イッセーは「本番でアクションと声がかかる前に、ロドリゴさんが必ずカメラの前で『セット』とつぶやくんです。準備いいか?という気持ちにさせてくれましたね」と撮影時を懐かしんだ。また窪塚は「『ちょっと右! ちょっとすいません!』って、誰よりも早く日本語を覚えてくれて、コミュニケーションが取れるようにしてくれました」と、塚本は「映像に風格があるんですが、ご本人はいたって普通で、陽気な方。芸術家でありながら技術者ですね」とそれぞれ振り返る。
イベントの中盤には、MCから「劇中の時代に生まれたとしたら、踏み絵を踏みますか?」と質問が飛ぶ。キチジローに共感できるという塚本は「踏みますね。それで村に帰ってから『なしなし! あれはなしね!』と言う。実際にそういう儀式もあったらしいです。僕は生きてこそと思います。なんとかしぶとく生き抜くことに強さを感じます。モキチを演じるにあたっては、信じているものを押さえつけられるなんて冗談じゃないという思いで臨みました」と回答する。イッセーは「『沈黙』の読後に、踏み絵を作った職人さんのネタを作ったことがあるんです。あまり素晴らしい出来だからクリスチャンの人に譲ってくれと言われて納品して、幕府に目をつけられちゃうんです。撮影までに6年くらいあったので、その間にこのネタを作ってから井上役に臨んだんです」と踏み絵に関連したエピソードを明かした。
そして同じ質問に窪塚が「“心のままに”だと思います。踏んだことによって自分が信じているものが変わるのか?ということではないと思います」と答え、「キチジローは負の修飾語のオンパレードみたいな役だけど、一番自分の心に素直な役でもある。そんなふうに自分らしく生きられたら素敵だなと思います」と述べてイベントを締めくくった。
遠藤周作の小説「沈黙」をもとにした本作は、キリシタン弾圧が激化する17世紀の日本を舞台に、師と仰ぐ神父フェレイラを探しに長崎を訪れた宣教師ロドリゴとガルペの苦難を描くヒューマンドラマ。全国の劇場で上映中。
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