「タンジェリン」監督が全編iPhoneで撮影した理由明かす、次回作にも言及

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東京のシアター・イメージフォーラムほかにて公開中の「タンジェリン」より、監督を務めたショーン・ベイカーのオフィシャルインタビューが到着した。

「タンジェリン」

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全編がiPhoneで撮影された「タンジェリン」は、米国ロサンゼルスのウエストハリウッドを舞台に、2人のトランスジェンダーの恋や友情を描いた作品。出演にはマイヤ・テイラーキタナ・キキ・ロドリゲスらが名を連ねている。

「タンジェリン」撮影現場の様子。

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ストリートライフをリアルに映し出すために、iPhoneでの撮影を行ったというベイカー。「初めてカメラの前に立つ役者が多く、大きな撮影用カメラを向けたら当然緊張してしまいます。しかし、普段からみんながセルフィーを撮っているスマホでは、脅威を取り除くことができ、より自由度の高い、軽さのある現場を実現することができました」と振り返る。

「タンジェリン」

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また、トランスジェンダーたちの日常を描こうと思ったきっかけを「映画の舞台となっているハイランド・アベニューとサンタモニカ・ブールバードの交差点は、トランスジェンダーのセックスワーカーたちが働いているエリアとして知られています。ハリウッドのすぐ近くに位置していながら、映画やテレビでそのエリアがほとんど描かれないことに違和感を覚えていました」と明かす。続けてベイカーは「しかし白人男性という完全なアウトサイダーな立場で、勝手にそこを舞台としたフィクションを作るような無責任なことはしたくなかった。その地域に没入するような方法でリサーチをしていく中で、マイヤ・テイラーとキタナ・キキ・ロドリゲスに出会い、彼女たちと密にコラボレートすることでプロットがだんだん見えてきたのです」と制作過程を語った。

「タンジェリン」監督のショーン・ベイカー。

「タンジェリン」監督のショーン・ベイカー。[拡大]

次回作について聞かれたベイカーは「新作は35mmで撮影しています。次は180度違う形で撮りたいという気持ちがありまして」と打ち明け、「僕が大切だと思っていることは、フィルムメイカーたちの選択肢が増えたということです。新しいものが出たからといって、古い撮り方や方法を捨てる必要はありません」と自らの考えを述懐した。

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tAk @mifu75

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