本日1月27日、「
「ラ・ラ・ランド」は、女優を目指すミアと、ジャズを愛するミュージシャン・セバスチャンの恋を描くミュージカル。ミアをエマ・ストーン、セバスチャンをゴズリングが演じた。
チャゼルは、本作が第89回アカデミー賞にて作品賞、主演男優賞、主演女優賞など13部門で14ノミネートされている件について「ニュースを聞いたときちょうどライアンと一緒にいたから、シャンパンで祝杯をあげたよ(笑)。心を込めて作った映画だし、キャストもスタッフも、それぞれの限界を超えてがんばった。たくさんの人たちが認められたことがうれしい」とコメント。ゴズリングは「この映画を作ったこと、そして公開後に観客からいい反応が返ってきているということ自体が賞をもらうようなもの。デイミアンも今言ったように、1人や2人がノミネートされるのではなく大勢の人たちが認められたことがとても感慨深いよ」と話す。
どのように映画のビジョンを確立させていったのかと聞かれたチャゼルは「実際に始動するまで長い時間がかかったけど、ライアンに会ったことが大きなきっかけになった。僕も彼もミュージカルが好きで、盛り上がったんだ」と答える。そしてゴズリングは「ノスタルジックなものにはしたくなかった。いかに現代的な物語にするか、そして今を生きる人たちが共感できるようにするかということがポイントだった。それから、この物語はリアルな部分と、ダンスをする男女が宙を舞うようなファンタジックな部分を両方持っている。この2つの要素をどうバランスよく表現するかということを心がけたよ」と語った。
チャゼルはゴズリングを「どんな役でも演じられる素晴らしい俳優。ダークな役もコメディもできる。映画の知識も豊富だし、音楽への情熱も持っている。『ラ・ラ・ランド』で主演を務めるのに必要な素質を、彼は全部持っていたんだ」とクールな表情で絶賛。ゴズリングはチャゼルとがっちり握手を交わしつつ「実は今の彼のコメントは、僕が書いた原稿がもとになってる(笑)。できればもっと情熱的に言ってほしかったけどね」とジョークを飛ばし笑いを誘った。
原作がないオリジナルである本作が本国アメリカでヒットしている要因を聞かれたチャゼルは「ミュージカルにはほかのジャンルにない楽しさや高揚感がある。同時に、『叶う夢もあるが、叶わない夢もある』という、この映画が持つリアリティが観客の心をつかんだんじゃないかな」と述懐。そしてゴズリングは「映画は映画館で大勢の人と一緒に共有するもので、スマートフォンで観るものじゃないよね。多くの観客が映画館に足を運んでいることに、とても満足しているよ」と述べた。
また本作の中にふんだんに込められたオマージュについて、チャゼルは「無意識にいろんな映画へのオマージュを捧げているけど、昨晩日本の方と話しているときに指摘されたことがある。ポップアートのような色彩や、極端な広角レンズを使っている点が、鈴木清順監督の『東京流れ者』の影響なんじゃないかとね。これは隠れたオマージュだと思う。アメリカでは誰も言及してないよ」と語った。
最後に、2人は映画のヒットを祈願した鏡割りを実施。配給会社への感謝の言葉を述べ、笑顔で会場をあとにした。「ラ・ラ・ランド」は2月24日より公開。
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- 「ラ・ラ・ランド」公式サイト
- 映画「ラ・ラ・ランド」公式 (@lalaland0224) | Twitter
- 「ラ・ラ・ランド」本予告
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