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和久井健のマンガをもとにした本作は、綾野演じる主人公の白鳥龍彦を軸に、水商売を斡旋するスカウトマンたちの熾烈な抗争を描く「新宿スワン」シリーズの最新作だ。
舞台挨拶の冒頭で綾野は「前作の『新宿スワン』をたくさんの方に愛していただいたおかげで、続編となるこの作品を届けることができます。最後の共演者は皆様だと思っております。ようやくスタートが切れました」と挨拶。続けて、2016年を振り返りながら「自分だけが走るのではなく、関わったすべての人と一緒に走った年だったと思います。『新宿スワンII』での共演者の方たちには未来を見る喜びを教えてもらいました。これまでは『5年後にこうなりたい』みたいなことを考えることがあまりなかったんですが、今は自分の片足が未来に入ったような気がしています」と感慨深げに話す。
浅野の印象を聞かれた綾野は「世界的に活躍している役者さんなので、根本的に出ている空気が違うというか。対峙したときに、見えない拳銃をずっと頭に突き付けられているような恐怖感があって。普段は優しいんですけど、『よーいスタート』って撮影が始まると一気に匂いが変わるんですよね。浅野さんのパワーはこの作品の血や肉となっています」と感服した様子で語る。これを受け浅野は「僕は本当に精一杯でした。それがよかったんですかね」と笑顔を浮かべ、「(綾野とは)過去に共演経験があるので、安心感はありましたね。アクションシーンの撮影では剛くんのパワーに飲み込まれたり、本当に引っ張ってもらったと思います」と振り返った。
前作を観客として鑑賞していたという広瀬。出演が決まったときの気持ちを「とても不思議な感覚でした」と述懐し、「撮影現場には常に黒い服を着たおじさんたちが……あ、お兄さんたちが……」と共演者について述べると、綾野は「おじさんじゃないよ」とツッコミを入れる。そして綾野は「広瀬さんはどの角度から映ってもかわいいんですよね。彼女の笑顔が見たいと。あと、すごく笑い上戸で何言っても笑ってくれるのですごく勇気をもらいました」と明かし、会場の笑いを誘う。
最後に綾野は「『新宿スワン』シリーズは、僕にとって心の友と書いて心友です。僕の中には龍彦が存在していて、役作りをするのではなく彼に付いて行くという感覚。龍彦と自分はこれからもずっとつながっているし、皆さんの中でも龍彦が豊かに生きてくれればいいなと思います」と観客にメッセージを送った。
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