「沈黙」マーティン・スコセッシが原作小説への思い語る

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1月21日より公開される「沈黙-サイレンス-」。このたび、監督のマーティン・スコセッシの新たなコメントが到着した。

マーティン・スコセッシ

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「沈黙-サイレンス-」日本版ポスタービジュアル

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遠藤周作の小説「沈黙」をもとにした本作は、キリシタン弾圧が激化する17世紀の日本を舞台にしたヒューマンドラマ。師と仰ぐ神父フェレイラを探しに長崎を訪れた宣教師ロドリゴとガルペの苦難を描く。出演はアンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也ら。

遠藤周作 (c)新潮社

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「遠藤が本書で提示したテーマは、私が若いときからずっと考えていたものだ」と語るスコセッシ。「熱烈なカトリックの家庭で育ったため、私と宗教との関わりはとても深かった。子供のときに浸っていたローマカトリック教の精神性は、いまだに私の基盤となっている」と続け、「私はこの歳になっても、信仰や疑い、弱さや人間のありようについて考え、疑問を感じているが、これらは遠藤が小説の中で直接的に触れているテーマだ」と述懐する。

さらにスコセッシは「ゆっくりと、巧みに、遠藤はロドリゴへの形勢を一変させる。『沈黙』は、次のことを多いなる苦しみとともに学ぶ男の話だ。つまり、神の愛は彼が知っている以上に謎に包まれ、神は人が思う以上に多くの道を残し、例え沈黙をしているときでも常に存在するということだ」と説明。そして「私がこの小説を初めて手にしたのは、20年以上前のことだ。それ以来、何度も数え切れないほど読み直している。これは、私が数少ない芸術作品にしか見いだしたことのない、滋養のようなものを与えてくれる小説なんだ」と並々ならぬ思い入れを語っている。

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