山田洋次監督作「家族はつらいよ」中国でリメイク、舞台は北京に

2016年3月に公開された山田洋次監督作「家族はつらいよ」が、中国でリメイクされることがわかった。

「家族はつらいよ」は、結婚50年を迎える熟年夫婦が繰り広げる離婚騒動と、そんな2人に振り回される家族の姿を描いた現代喜劇。騒動を巻き起こす夫婦を橋爪功と吉行和子が演じ、長男夫婦役の西村雅彦と夏川結衣、長女夫婦役の中嶋朋子と林家正蔵、次男カップル役の妻夫木聡と蒼井優が共演した。続編「家族はつらいよ2」が5月27日より全国公開されることも決まっている。

中国版のタイトルは、“やっかいな家族”を意味する「麻煩家族（マーファンジャーズー）」。オリジナル版や原作の設定を踏襲しつつ、舞台を中国・北京に移し、劇中の家族会議で取る出前がウナギから北京ダックに変わるなど中国版ならではの描写が盛り込まれるという。

メガホンを取ったのは、チェン・カイコー監督作「人生は琴の弦のように」の弟子シートウ役などで知られるホアン・レイ。本作で監督デビューを果たしたほか、長男役で出演もしている。撮影は北京市内を中心に12月下旬まで行われる予定だ。中国では4月28日に公開予定で、日本公開は現状未定。