彼が製作総指揮に名を連ねる「ドクター・ストレンジ」では、不慮の事故で両手に大けがを負った元天才脳外科医のスティーヴン・ストレンジが、壮絶な修行や敵との死闘を経て魔術師ドクター・ストレンジへ生まれ変わっていくさまが描かれる。
スパイダーマンやドクター・ストレンジなど多くのマーベルヒーローを生み出した作家であるリー。カンバーバッチが演じた映画でのストレンジをどう思うか聞かれると、まず「日本人風に始めていい? (日本語で)“アノー”……」と考え込むふりをして笑いを起こす。そして「本当に完璧だった。僕が頭の中に思い描いた通りだったよ。カンバーバッチ自身も知性のある見た目で、天才外科医の雰囲気が出ていたよね」と絶賛した。
12月28日には94歳の誕生日を迎えるリーだが、会見では終始元気に受け答えをする。その若さの秘訣を尋ねられると「自分の仕事を心から楽しむことだね。この会見の場も拷問みたいなものだけど、楽しむようにしているんだ」とおどけてみせる。さらに「キャラクターを生み出すという仕事も僕にとっては大変なことではないんだ。次々と自然に浮かんでくるんだよ。実は今も3つ、4つの新しいスーパーヒーローのキャラクターを練っているところ。まだ言えないけど、きっと誰も観たことのないような超人的能力を持ったヒーローになるよ」と明かした。
リーは数多くのマーベル映画にさまざまな方法でカメオ出演しているが、自身の参加シーンの中でも特にお気に入りは「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のものだそう。同作に彼は、ソーが飲んでいた酒を欲しがり、「これは強すぎるよ」と言われるも無理に飲んでしまい、担いで運ばれるという役どころで登場。理由については「それはね、私が唯一2カット登場しているからだよ。まずお酒を飲んで、次に担いで運ばれる。今までで一番大きな役だったよ」と笑顔で話した。
「今や世界で大人気になったキャラクターたちを作り出した、約50年前の自分に何かアドバイスできるとしたら?」と質問されると、「マーベル社を、安く買えるうちに買っておけ!ってことだね」とニッコリ。また会場の30代男性記者に「母親やガールフレンドから『いい歳してマンガやフィギュアに夢中だなんて』と批判されるのですが……」と相談されると、「ちょっと、そんなこと言う人を今すぐここへ連れてきて! 私が説教してあげよう」とジョークを飛ばす。「小説でもコミックでも広告でも、活字を読むのは大切なこと。昔の親は『マンガばかり読むと想像力が損なわれる』と言ったけど、僕は逆だと思う」と話し、想像力と創作に関する話題で「かつてスティーヴン・スピルバーグに『僕とあなたの作っているものは同じ。僕の絵は動くという違いだけだよ』と言われたんだ」というエピソードも披露した。
「ドクター・ストレンジ」は1月27日より全国ロードショー。
※動画は現在非公開です。
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