本日11月13日、「GHOST IN THE SHELL
会場に足を踏み入れてすぐの展示エリアには、撮影で使われた少佐や荒巻の衣装、アニマトロニック芸者の頭部、バトーの目が並ぶ。ピストルやマシンガン、コンセプトアートなども。
トークショーにまず登壇したサンダースは「押井(守)さんの作品を観たとき、時代を先取りしていると思いました。テクノロジーが文化に浸透している中で我々はどう向き合っていくのか、そしてテクノロジーを信じるというのが本作のテーマです。邪悪なものではなく希望があると言いたいです」とコメント。また「私は『攻殻機動隊』のファンなので、サイバーパンクの美意識をキープしながら、自分がインスピレーションを受けたものを実写化して世界中の観客に届けたい」と意気込みを語る。キャスティングの経緯については「スカーレットはアンドロイドという合成された体のニュアンスを表現できる女優。荒巻はたけしさん以外考えられない。世界中を追いかけてやっと捕まえることができました」と明かした。
続いてステージに上がったたけしは「ハリウッド映画だから英語を使わなきゃいけないけど、嫌だと話したら『日本語で構わない』と言われて。それでセリフ覚えが悪いといったら『プロンプターがいる』と……。撮影中にスカーレット・ヨハンソンが俺のカンペを持っているのを見たときは、記念写真に撮りたいくらい感動して。それ以降はちゃんと覚えるようになりました」と茶目っ気たっぷりに撮影時を振り返る。さらにヨハンソンとの共演に関しては「最初は周りの人が信用していなくて『またホラがはじまったか』と言われて。でも証拠写真を撮る勇気がなかったんです」と前置きして笑いを誘い、「“旬の役者”ってよく言うけど、この人は子供のときからずっと旬。テイクを重ねるごとに新鮮な感じで芝居をしてくるから、自分がいかにいいかげんに仕事をしているかに気が付いた。一緒の画面に映ったことは、自分にとって非常に光栄です」と続けた。
大歓声に包まれながら最後に登場したヨハンソンは、オファーを受けるまで「攻殻機動隊」を知らなかったと告白し、「最初にアニメを観たときはかなり恐ろしいものだと感じました。哲学的ですし、実写化したときに私がどう貢献できるかわからなかった。でもすごく魅力を感じました」と述懐。そして、たけしについては「これだけ偉大な方と仕事をするときは、一歩下がって観察するんです。複雑な感情や、荒巻の存在感を感じました」と賞賛し、たけしを大いに照れさせる。
最後にたけしが「ちょっとだけ映像を観たのですが、悔しいくらいお金がかかっています。私の映画が100本できるんじゃないかというくらいすごい。参加できたのが本当にうれしいです」と、ヨハンソンが「私の願いは、自分が参加した作品を映画館の中で皆さんと共感することです。逃避として楽しんでもらえれば。深く心に響く作品になればと思っています」と観客に語りかけてイベントを締めくくった。
「GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル」は、2017年4月より全国でロードショー。
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