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本作は、三浦が作・演出を手がけた2010年の舞台をもとにする不倫劇。dTVオリジナルドラマを再編集した劇場版で、フリーターの青年と15歳年上の専業主婦が密会を重ねていく姿を追う。フリーターの菅原を池松、主婦の智子を寺島しのぶが演じる。
マイクを握った池松は「きれいになりましたね武蔵野館」と改装したばかりの上映館への感想をコメント。続けて「夜の初日なんて初めてなんですけど、いい作品なんですということを伝えたくて、そこそこ多忙な中やってきました」と冗談交じりに挨拶した。
三浦は「僕の舞台作品の中でも最も映像化したかった作品、スクリーンで皆さんにご覧いただけることをうれしく思っています」と述懐。池松にオファーした理由を聞かれ「これはもう、池松くんと僕のズブズブの関係」と笑ったあと、「『愛の渦』『母に欲す(舞台)』に続いて3回目なんですけど、思い入れの強い作品ですので、周りにいる役者の中で一番信頼が置け、僕のことをよく知ってくれている人ということで池松くんしかいなかった」と経緯を明かす。その言葉に池松は「三浦さんの代表作と呼ばれる『愛の渦』と『裏切りの街』をどっちもやらせてもらえて本当にうれしかった」と思いを述べる。
中央線の沿線でロケが行われた本作。そのことについて聞かれた三浦は「僕、東中野という中央線沿いの街に住んでいるんですけど」と述べ、続けてなぜか何丁目かも告白した後「荻窪の中途半端な感じが2人(菅原と智子)が会う場所として最適だなと思った」と選んだ意図を説明。池松も「僕は(撮影)当時、高円寺に住んでいまして。住所で言うと梅里なんですけど。隣町なので移動が楽でしたね」と過去に住んでいた場所を明かし、会場の笑いを誘った。
寺島との共演について聞かれた池松は「すごく楽しかった。素晴らしい女優さんで、目に見えないところで助けてもらった」と撮影現場を振り返る。加えて、銀杏BOYZによる主題歌「ピンクローター」について池松は「銀杏BOYZの峯田(和伸)さんとは『母に欲す』で兄弟役をやったんですけど、三浦さんも峯田さんも自分の人生にとって特別な人たち。また3人でやれてうれしい」と胸の内を明かした。
池松は「中央線で撮って、2週間限定レイトショーで、サブカルチャーっぽく見えるかもしれませんが心意気は『デスノート(Light up the NEW world)』と変わらない」と作品に込めた思いを力説すると、三浦も「僕も『何者』とまったく変わらない」と同調。最後に池松が「つまらなかったら内緒にしてほしいんですけど。面白かったら、一緒に来る人の人選は考えたほうがいいんですけど、ぜひ紹介していただければ」と述べ、観客にメッセージを届けた。
「裏切りの街」は、11月25日まで新宿武蔵野館にてレイトショー上映される。なお明日13日には峯田による弾き語りライブと、三浦とのトークショーを実施。22日には寺島が登壇し、三浦とトークを行う。詳細は公式サイトで確認を。
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- 「裏切りの街」公式サイト
- 「裏切りの街」予告編
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三浦監督「『愛の渦』『母に欲す(舞台)』に続いて3回目なんですけど、思い入れの強い作品ですので、周りにいる役者の中で一番信頼が置け、僕のことをよく知ってくれている人ということで池松くんしかいなかった」
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