本日11月3日、新千歳空港国際アニメーション映画祭2016のオープニング作品「
片渕は登壇するやいなや「今まで自分が作った映画を観て涙が出てきてしまったことはなかったんですけど、この映画だけはどうもいけない感じがします。いろんなことがよみがえってきます」とコメント。そして本作を作るにあたっては、すずを実在しているかのように描くことを大切にしたといい、「原作に登場するすずさんが、すごくかわいらしくて、いとおしいんです。そういう人の上に爆弾が落ちてきて、大変なことになるのがいたたまれなくて」と思い入れたっぷりに語った。
のんをすず役に起用した理由をMCに聞かれると、片渕は「すごくファンだったんですけど……。それとはまったく関係なく(笑)」と前置きして観客を笑わせ、「すずさんは楽天的でユーモラスな人。のんちゃんも何があってもニコニコ笑っているんです。彼女はまだ若いのに自分はコメディをやっていくんだという自覚をきちんと持っている役者で。どうやったら皆さんに笑ってもらえるかを考えながら芝居している人だから、すずさんに合うなって」と明かした。
最後に片渕は「1944年の呉にすずさんがいるんだと思っていただければ。ちょっと時間と場所がずれているだけで『この世界の片隅に』の“この世界”は、僕たちがいる世界と同じなんだと感じていただければと思います」と観客にメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
「この世界の片隅に」は、11月12日より全国でロードショー。
関連記事
片渕須直の映画作品
関連商品
リンク
- 「この世界の片隅に」公式サイト
- 「この世界の片隅に」本予告
- 新千歳空港国際アニメーション映画祭2016
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
REN @_RENtb
「この世界の片隅に」片渕須直が明かす、のんは「自覚を持っている役者」 - 映画ナタリー https://t.co/PxhV8aCU3F