「この世界の片隅に」片渕須直が明かす、のんは「自覚を持っている役者」

12

329

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 196 125
  • 8 シェア

本日11月3日、新千歳空港国際アニメーション映画祭2016のオープニング作品「この世界の片隅に」が北海道・ソラシネマちとせで上映され、舞台挨拶に監督の片渕須直が登壇した。

片渕須直

片渕須直

大きなサイズで見る(全12件)

「この世界の片隅に」ビジュアル

「この世界の片隅に」ビジュアル[拡大]

こうの史代のマンガをもとにした本作。戦時中の広島・呉市を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いてたくましく生きる女性・すずの姿が描かれる。のん、細谷佳正、稲葉菜月、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世らが声の出演に名を連ねる。

片渕須直

片渕須直[拡大]

片渕は登壇するやいなや「今まで自分が作った映画を観て涙が出てきてしまったことはなかったんですけど、この映画だけはどうもいけない感じがします。いろんなことがよみがえってきます」とコメント。そして本作を作るにあたっては、すずを実在しているかのように描くことを大切にしたといい、「原作に登場するすずさんが、すごくかわいらしくて、いとおしいんです。そういう人の上に爆弾が落ちてきて、大変なことになるのがいたたまれなくて」と思い入れたっぷりに語った。

のんをすず役に起用した理由をMCに聞かれると、片渕は「すごくファンだったんですけど……。それとはまったく関係なく(笑)」と前置きして観客を笑わせ、「すずさんは楽天的でユーモラスな人。のんちゃんも何があってもニコニコ笑っているんです。彼女はまだ若いのに自分はコメディをやっていくんだという自覚をきちんと持っている役者で。どうやったら皆さんに笑ってもらえるかを考えながら芝居している人だから、すずさんに合うなって」と明かした。

最後に片渕は「1944年の呉にすずさんがいるんだと思っていただければ。ちょっと時間と場所がずれているだけで『この世界の片隅に』の“この世界”は、僕たちがいる世界と同じなんだと感じていただければと思います」と観客にメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

「この世界の片隅に」は、11月12日より全国でロードショー。

この記事の画像・動画(全12件)

(c)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

読者の反応

REN @_RENtb

「この世界の片隅に」片渕須直が明かす、のんは「自覚を持っている役者」 - 映画ナタリー https://t.co/PxhV8aCU3F

コメントを読む(12件)

関連記事

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 この世界の片隅に / 片渕須直 / のん / こうの史代 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。