iPhoneで撮影、トランスジェンダーのクリスマスイブ描くコメディが公開

シネマスコープ映像を撮影できるアナモルフィックレンズを装着した3台のiPhone5sによって撮影された「タンジェリン」の公開が決定した。

本作は、米国ロサンゼルスのウエストハリウッドを舞台に、2人のトランスジェンダーとタクシー運転手の恋や友情を描くコメディ。28日間の服役を終えたシンディと歌手を目指すアレクサンドラ、アルメニア人移民のタクシー運転手ラズミック、それぞれのクリスマスイブが映し出されていく。なお、本作は2015年に開催された第28回東京国際映画祭でも上映されている。

監督・脚本・撮影・編集・プロデュースを務めたショーン・ベイカーは、トランスジェンダーの世界を描くためにロサンゼルスの裏通りを歩き回り、シンディ役のキタナ・キキ・ロドリゲスとアレクサンドラ役のマイヤ・テイラーと邂逅。ロドリゲスたち自身が体験したことや友人たちから見聞きしたことをベースに脚本を書き上げた。

「タンジェリン」は2017年1月下旬から東京のシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。