尊厳死描くフランス映画、原案者と監督が語り合う「この物語には笑いが必要」

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フランス映画祭2016でエールフランス観客賞を受賞した「92歳のパリジェンヌ」の特別映像が、YouTubeにて公開された。

「92歳のパリジェンヌ」メイキング写真。左からマルト・ヴィラロンガ、パスカル・プザドゥー、サンドリーヌ・ボネール。

「92歳のパリジェンヌ」メイキング写真。左からマルト・ヴィラロンガ、パスカル・プザドゥー、サンドリーヌ・ボネール。

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「92歳のパリジェンヌ」ポスタービジュアル (c)2015 FIDELITE FILMS - WILD BUNCH - FRANCE 2 CINEMA - FANTAISIE FILMS

「92歳のパリジェンヌ」ポスタービジュアル (c)2015 FIDELITE FILMS - WILD BUNCH - FRANCE 2 CINEMA - FANTAISIE FILMS[拡大]

本作は、尊厳死を望む92歳の老母マドレーヌと、彼女を温かく支える家族の姿を描いた人間ドラマ。マドレーヌにマルト・ヴィラロンガ、その娘にサンドリーヌ・ボネールが扮し、女優としても活躍するパスカル・プザドゥーがメガホンを取った。作家ノエル・シャトレが、尊厳死の道を選んだ実母についてつづった書籍「最期の教え 92歳のパリジェンヌ」が原案となっている。なお、彼女はフランス元首相リオネル・ジョスパンの妹で、尊厳死協会の活動家を父に持つ。

「92歳のパリジェンヌ」メイキング写真。左からノエル・シャトレ、マルト・ヴィラロンガ。

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特別映像はプザドゥーとシャトレの対談、メイキングをあわせて収録。プザドゥーが「生き生きしたユーモアにあふれたものにしたかった。幸運にも、あなたもそれを望んでいたしね」と映画の構想について語り、シャトレが「この物語には笑いが必要よ。笑いが私にこの物語を書かせたんだから。母は1人で逝ったわけじゃない。私が母の最期に付き添ったのではなく、母が私に付き添ってくれたのよ。怖かったのは、私のほうだから」と吐露する対話を紹介。そのほか、物語が深刻になるにつれて画面を明るくしたことなど、撮影秘話も明かされている。

「92歳のパリジェンヌ」は10月29日より東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開。

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