フリーター青年が魚人間に!イ・チャンドン製作「フィッシュマンの涙」公開決定

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「シークレット・サンシャイン」のイ・チャンドンがエグゼクティブプロデューサーを務めた韓国映画「フィッシュマンの涙」の日本公開が決定した。

「フィッシュマンの涙」

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「フィッシュマンの涙」

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本作の主人公は、新薬治験の副作用で魚人間になってしまった平凡なフリーターの青年パク・グ。本人の意思とは裏腹に時代の寵児となった彼は、スクープを狙う見習い記者サンウォンや女友達ジンとともに、製薬会社に闘いを挑んでいく。

「フィッシュマンの涙」

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「コンフェッション 友の告白」のイ・グァンスが、CGやVFXには頼らず、毎回4~6時間を費やす特殊メイクと8kgを超える魚顔マスクで“顔は魚、内面は人”という主人公を演じた。サンウォン役に「犬どろぼう完全計画」のイ・チョニ、ジン役に「恋するインターン ~現場からは以上です!~」のパク・ボヨンがキャスティングされている。第66回カンヌ国際映画祭短編部門のパルムドール受賞作「Safe(原題)」で脚本を担当したクォン・オグァンが、本作で長編映画の監督デビューを飾った。

「フィッシュマンの涙」は12月17日より東京・シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかでロードショー。

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(c)2015 CJ E&M, WOO SANG FILM

クォン・オグァン コメント

現代の韓国社会は、まるでコメディそのものです。
都市部にはますます悪が蔓延し、マスコミは批評的な立場に立つという本来の機能を完全に失っています。
毎日毎日バカげた非道徳的な事件がそこら中で起きているのにもかかわらず、野心にまみれた人々は事件の真相から目を背けっぱなしです。これじゃまるで共食い状態です。私も含めた若い世代の人々は、企業やメディアや政治が、歯車で回る風車のように結託し合っていることに、無力感を感じずにはいられません。
現実を前に妥協している人たちもいれば、それすら失敗して現実から逃避している人たちもいます。いずれにせよ、無力的であることにはなんら変わりありません。

この映画は寓話です。
パク・グという、このバカげた国で暮らすバカげた人物に意味を与え、その無力感に一矢を報いたいと思いました。そして、魚に変身してしまった主人公というメタファーを通じて、私たちが暮らす変容し続けている世の中を描きたかった。さらに、私欲にまみれた私たちが目を背けたがっている「真実」を明るみに引っ張り出し、まだ存在しているであろう「希望」をなんとかして見つけ出したかったのです。

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森ゆきえ@漫画家 @medakanoyukie

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新たなる魚人を発見した。

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