「怒り」渡辺謙が韓国語で喜びのコメント、「この映画を釜山に持って来られて幸せ」

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第21回釜山国際映画祭で「怒り」の公式会見とオープントークが10月7日に行われ、主演の渡辺謙、監督の李相日が出席した。

第21回釜山国際映画祭の公式会見に出席した李相日(左)と渡辺謙(右)。

第21回釜山国際映画祭の公式会見に出席した李相日(左)と渡辺謙(右)。

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同映画祭のガラプレゼンテーション部門に正式出品された「怒り」。公式会見の冒頭で、渡辺は「この映画を釜山に持って来られて幸せです」と韓国語で挨拶する。また李が「昨日釜山に到着して、お昼から焼酎と焼肉を食べてがんばったのですが、夜に息切れしてしまった自分の弱さに対して一番怒りを感じました(笑)」とコメントすると、渡辺が「本当に情けなかったです(笑)」とツッコミを入れて報道陣を笑わせた。

第21回釜山国際映画祭オープントークの様子。

第21回釜山国際映画祭オープントークの様子。[拡大]

続いてオープントークでは渡辺が「釜山、チェゴ(最高)! 台風が来ていて心配でしたけど、実行委員会の方々が徹夜で復旧作業をされ、映画祭に向け、映画祭を続けていくんだという強い気持ちを感じ、胸が熱くなりました」と韓国語を交えながら、台風で被害を受けたステージの復旧に尽力したスタッフをねぎらう。また李は「釜山に戻ってきました。このたび渡辺謙さんと一緒に釜山に来ることができ、うれしく思います。心の底から応援している映画祭なので、この作品で釜山に来ることができ本当に光栄です」と喜びを語る。

左から李相日、渡辺謙。

左から李相日、渡辺謙。[拡大]

そして、「怒り」を引っさげて同映画祭のほかに第41回トロント国際映画祭、第64回サンセバスチャン国際映画祭と3つの海外映画祭に参加した渡辺は「僕らが作った思いみたいなものをきちんと伝えに行くということに大きな意味があるということを強く感じました。映画が届く経緯を見ることができたことは、次に作品へ向かうモチベーションになりました」と心境を述べた。

「怒り」は、ある殺人事件の容疑者として浮上した3人の男たちを中心に、彼らを取り巻く人々が信用と疑惑の間で揺れるさまを、千葉、東京、沖縄を舞台に描いた群像劇。渡辺のほかに森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡が出演に名を連ねる。

※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

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(c)2016 映画「怒り」製作委員会

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