本日10月8日、東京・新宿バルト9にて「
本作は、中澤日菜子の同名小説をもとにしたコメディ。上野演じる彩と、リリー・フランキー扮する20歳年上の恋人“伊藤さん”、そして藤が演じる彩の“お父さん”の3人が繰り広げる奇妙な共同生活を描く。
リリーは「『君の名は。』や『シン・ゴジラ』にも行かず、ここに来てくださった皆さんの心の健やかさを感じてます。ありがとうございます!」と冒頭から観客の笑いを誘う。藤は「つまらなかったら、みんな帰るもんね。こんなに残ってくれている。ホッとしました」と胸の内を明かした。
本作の取材を受けた際、インタビュアーとともに涙を流したという上野。「好きなシーンや共感できる場面の話をしていたら2人で泣いてて。こんな経験は初めてです」と振り返る。するとリリーが「情緒不安定な方がいるんだねえ。僕なんて『SCOOP!』の取材のときは、ずっと半笑いでしたよ」と上野をいじり始める。すると藤が「僕はわかりますよ」と優しくフォローを入れた。
作品について、上野は「3世代の人物が登場します。どの立場からも、違った角度で楽しめると思います。本音をぶつけ合っているし、それぞれの生きざまをありのまま楽しんでほしいですね」とコメント。Web上での評判をチェックしていたという藤が「けなすヤツがいないんだよね。心配になっちゃって。少しはけなされたほうが安心するというか……」と心境を語ると、リリーは「こんなに地味な映画で、僕らがなんの欲もなく参加した作品をけなす人って、絶対に呪われますよ!」と発言。会場からは笑い声が上がった。
上野はリリーとの共演について「リリーさんしか持っていない独特の空気感と難しい役を難なくやってしまうところ、とても安心感がありました」と振り返る。リリーは「撮影の合間、2人と話をしていても雰囲気というか、包容力というか、人の家にお呼ばれしている変なおじさんのような感覚があって。とても過ごしやすい環境を自然と作ってくれてました。本物の親子と接しているような感じでね」と述懐。藤は「ほんと勉強になることばかりでした。僕はクラシックカーだけど、リリーさんは新型のポルシェでしたね!」と発言。すかさず、リリーは「いやいや、僕はもう廃車ですよ(笑)」と返答した。
最後にタナダが客席にいた原作者の中澤を紹介。続けて「仕事というのはがんばっても、がんばっても報われないもの。もし私たちに報われる瞬間があるとしたら、この映画が皆さんの心の中に少しでも響くことだと思います。この作品をいいな!と感じてくれた方は、周りの方に『いい映画があるから、自分の目で観て、心で感じて!』と声をかけてください。もし面白くなかったと思ったら、どれぐらい面白くなかったかを伝えて『劇場で確かめてみて!』と言ってください」とメッセージを残し、舞台挨拶を締めくくった。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
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