芥川賞作家・藤沢周の「武曲」をもとにした本作では、神奈川・鎌倉を舞台に“師匠と弟子”、“父と子”の物語が描かれる。綾野が演じるのは、剣道五段の腕前を持ちながら、ある出来事がきっかけでアルコール漬けの自堕落な日々を送る男・矢田部研吾。“殺人剣の使い手”と言われたものの現在は植物人間状態となった父親を持つという役どころだ。そして「2つ目の窓」の
熊切組への参加は「夏の終り」以来となる綾野は、2カ月かけて肉体改造を施し、日々剣道の稽古にも取り組んだ。この発表にあたり「熊切組のために、何者にでもなり、何者にでも無くなる。その覚悟を胸に、私は今日まで培った全ての感情を注ぎ尽くします」とコメント。また村上は「矢田部研吾にライバル心を持つ融は、主人公に想いを寄せるという意味では、この作品の中で“ヒロイン”だと思っています」と、熊切は「狂気的なまでに肉体と精神を追い込んだ綾野剛と、天賦の才でのびやかに躍動する村上虹郎。2人をはじめ、最高のキャスト、スタッフと共に、日々、圧倒的な映画を目指して格闘しております」と語った。
「武曲 MUKOKU」は現在、鎌倉にて撮影中。2017年の公開を予定している。
綾野剛 コメント
熊切組に参加させて頂くこと、大変光栄です。念願でしたから。「また必ず熊切組の現場に立ちたい」と「夏の終り」を経て今日まで、その気持ちは揺らがず、秘めた確信として心に宿していました。
撮影の近藤龍人さん、照明・藤井勇さん、録音・小川武さん、美術・井上心平さん、そして「そこのみにて光輝く」でご一緒させて頂いた高田亮さんの脚本を熟読できる喜びを噛み締め、血の味がする「武曲」を体感しました。
師の教えを守り、教えを破り、教えから離れる。研吾にとって「守破離」とはどういう事なのか。
師であると同時に「父」という輪郭に苛まれながら、彼はどう自身の生を取り戻し、生き直すのか。
九死を想い、一生を諦めた「武曲」が織り成す、愛と再生の物語。
熊切組のために、何者にでもなり、何者にでも無くなる。その覚悟を胸に、私は今日まで培った全ての感情を注ぎ尽くします。
村上虹郎 コメント
デビュー当時から熱望していた熊切組への参加、本当に嬉しいオファーでした。
融という役は、もし他の方が演じていたら絶対に嫉妬する役、それくらい掻き立てられるものがありました。
(綾野さん演じる)矢田部研吾にライバル心を持つ融は、主人公に想いを寄せるという意味では、この作品の中で“ヒロイン”だと思っています。
原作を読んだ時、(「武曲」というタイトルにあるように)“武士”と“音楽”が混ざるとき、“侍の文化”と“現代人の感覚”がどう折り重なるか、を描いているところが好きだったのですが、そんな原作を超えていけるような映画にしたいです。
熊切和嘉 コメント
狂気的なまでに肉体と精神を追い込んだ綾野剛と、天賦の才でのびやかに躍動する村上虹郎。2人をはじめ、最高のキャスト、スタッフと共に、日々、圧倒的な映画を目指して格闘しております。
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