本日9月8日、「
本作は、中澤日菜子の同名小説をもとにしたコメディ。34歳の女性・彩とその恋人である20歳年上のバツイチ男“伊藤さん”、そして2人のもとへ転がり込んできた彩の“お父さん”の奇妙な共同生活を描く。上野が彩、リリーが伊藤さんに扮し、藤がお父さんを演じた。
上野は「映画の規模もお話もそんなに大きくはない作品ですけど、ご自分のご家族と重ね合わせながらクスクス笑ったりぐっときたりと、じっくり楽しんでいってください」と挨拶。リリーは「さっき、藤さんと樹里ちゃんと一緒に『どうも映画の評判がいいらしい』という話をしてたんですよ。このまま行くと『シン・ゴジラ』超えんじゃねえかって」と笑わせ、「藤さんもまさかこの映画がこんなに面白くなるなんてとおっしゃってましたけど」と続ける。
藤は「脚本を読んだときも撮っているときも、まあいい話だとは思ってたんだけど、できあがった映画を観たらえらくいい作品で」とコメント。「僕だけで70~80社の取材を受けていて、こんなクレイジーなことになるとは。去年やった(北野)武さんの『龍三と七人の子分たち』に迫る数ですよ。どうしますこれ、もし『シン・ゴジラ』超えちゃったら』と茶目っ気たっぷりに話す。
キャスティングの決め手を司会から聞かれたタナダは「最初のインスピレーションですね。打ち合わせの段階でのキャスティングって妄想だったりするんですよ。きっと断られるだろうな、とかきっとスケジュールが合わないだろうな、とか。そういう妄想キャスティングが今回はかなってしまったので、自分が一番びっくりしてます」と回答。リリーが「ということは、俺は50歳を過ぎたアルバイトのおじさんというイメージなんだ……」と話し、タナダが「いやいやそっちではなくて、伊藤さんのいい面をリリーさんに重ねてたんですよ」とあわてて弁解する場面も。
誰かと一緒に生活することのよさを聞かれた藤は「僕はよく旅をするんですけど、その旅先で家庭の気配のようなものを感じると胸が痛くなるぐらいうらやましくなる。1人になりたくて旅に出たというのにね。結局人は1人では生きていけないんです。僕は結婚してもう50年近く経つけど、いろんな意味で妻と僕との関係は今が最高ですよ」と答えた。
イベントでは、「父親・年上彼氏・娘」というお題のもと募集された川柳の中からキャスト陣が選んだものを発表。上野は「分かりあう 特効薬は 釜の飯」という作品を選出し「会話が持たなくても無言でも、同じ釜の飯を食べていればなんとかなるんじゃないかなって。つながりを感じられるというか」と述べた。
「お父さんと伊藤さん」は10月8日より全国でロードショー。
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- 「お父さんと伊藤さん」公式サイト
- 「お父さんと伊藤さん」予告編
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