浅野忠信、「淵に立つ」で演じた“怪しい男”は「僕にぴったりの役柄」

4

42

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 13 28
  • 1 シェア

第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞した「淵に立つ」の完成披露試写会が、本日9月6日に東京・ユーロライブで行われ、浅野忠信筒井真理子古舘寛治太賀、主題歌を担当したHARUHI、監督の深田晃司が登壇した。

「淵に立つ」完成披露試写会にて、左からHARUHI、深田晃司、浅野忠信、筒井真理子、古舘寛治、太賀。

「淵に立つ」完成披露試写会にて、左からHARUHI、深田晃司、浅野忠信、筒井真理子、古舘寛治、太賀。

大きなサイズで見る(全7件)

「淵に立つ」 (c)2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMAS

「淵に立つ」 (c)2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMAS[拡大]

本作は、下町で金属加工業を営む夫婦のもとに突然1人の男が現れたことで、それぞれの秘密があぶり出されていくさまを描いた人間ドラマ。カンヌ国際映画祭初参加にして受賞を勝ち獲った深田は「参加できるだけでも夢のようでしたが、賞までもらえるとは本当に思っていませんでした。この作品にとって最高のスタートとなりました」と喜びを噛み締める。

「淵に立つ」 (c)2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMAS

「淵に立つ」 (c)2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMAS[拡大]

浅野は「カンヌに行くときにいろいろと散々な目に遭いまして、飛行機がなかなかたどり着かず、着いたら今度は荷物が届いてなくて」とトラブルを報告するも、「こういう問題が起きると、そのあとには必ずいいことがあると信じていたんですね。いろんなことがあったけど、これが何かいい結果につながるステップになればと思っていたら、本当に素晴らしい賞をいただけて、予想以上のことにびっくりしました」と思いを口にした。

劇中、得体の知れない怪しげな存在の男・八坂に扮した浅野。「僕は今までにもこうした役柄を多く演じ続けてきて、僕にしかできない何かというものをその都度見つけるようにしてきたので、(本作では)今まで現場で積み重ねてきたものを存分にぶつけようと思ったんです。そういう意味でも僕にぴったりの役柄でしたし、ぜひやらせてほしいと思いました」と並々ならぬ熱意があったことを吐露する。

また夫婦の妻を演じた筒井は「役柄のメンタリティが変わっていくシーンに合わせて自分の体から変えていこうと思い、20日間で13kg太りました」、古舘は「普段の僕には寡黙さがないので、そこは難しかったですね。普段のままでは行けない、とても挑戦的な役でした」と苦労を明かす。八坂が去ったあとに家族と知り合う男を演じた太賀は「脚本を読んだ時点で『浅野さんの次か』と思って震えが止まりませんでした。これほど怖いことはないと思って、覚悟して撮影に臨みました」と正直な気持ちを語った。

「淵に立つ」は10月8日より東京・有楽町スバル座ほか全国でロードショー。

※古舘寛治の舘は舎に官が正式表記

この記事の画像・動画(全7件)

読者の反応

  • 4

てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

浅野「いろんなことがあったけど、これが何かいい結果につながるステップになればと思っていたら、本当に素晴らしい賞をいただけて」/浅野忠信、「淵に立つ」で演じた“怪しい男”は「僕にぴったりの役柄」 - 映画ナタリー https://t.co/rgq7vcPFP7

コメントを読む(4件)

関連記事

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 淵に立つ / 浅野忠信 / 古舘寛治 / 筒井真理子 / 太賀 / HARUHI / 深田晃司 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。