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第66回ベルリン国際映画祭に出品されたほか、第14回ウラジオストク国際映画祭のオープニング作品に選ばれている「火 Hee」。かつて放火を犯した娼婦が、自らの呪われた人生を精神科医に独白していくさまが描かれる。
桃井は満員の会場を見渡しながら「朝雨が降ってたときはゾッとしたけど、本当に泣きそうよ」と感慨深げに話す。そして「(中村の)ファンなので本当に映画化できて幸せです。もしこれからあまり入らなかったら、毎日ここに来てQ&Aすればいいかな」とジョークを飛ばした。
見どころを聞かれた桃井は「なんにも今言いたくない(笑)」と前置きし、「映画館出たあと誰かに『観たら?』ぐらいの感じになっていただけると。こうやって会ったのでその責任は負っていただきたい」とおどけてみせる。また中村は「テレビじゃあんまり放映できない内容です。暴力シーンとか性描写が全然ないのに過激っていうところが面白いと思います」と作品をアピール。「試写会で観た直後、後ろにいた桃井さんのところに行ってすぐに『素晴らしいです』と伝えました」と話すと、桃井は「原作者が『いい』って言ってくれることって少ないし、今こうやって付き合ってくれてるのもうれしい」と笑顔を見せた。
ロサンゼルスにある桃井の自宅で行われたという本作の撮影。桃井が「スケジュールと予算の関係で10日間で撮ったんですよ」と述べると、会場からは驚きの声が上がる。続けて「でも結果的にライブ感のあるすごくいいものになっている」と話し、中村も強く同意を示した。さらに桃井は「自宅での撮影だったから郵便とかも受け取りながらね」と裏側を明かし、会場の笑いを誘う。
最後に桃井は「自分が最低だと思った日に観てほしいです。(劇中の女は)最悪なので、自分のほうがマシで十分幸せなんだと思える映画だと思います。ストレス発散にどうぞ」と呼びかけ、イベントの幕を閉じた。
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