「
黒川博行の小説を原作にした「後妻業の女」は、裕福で孤独な男たちの後妻に納まって資産を我が物にする女を中心に、人間の欲望をユーモラスに描いた喜劇。次々と男たちをだます女・小夜子を大竹が、彼女とともに老人から金を巻き上げようと暗躍する結婚相談所の所長・柏木を豊川が演じる。
最初にマイクを握った大竹は「この役はぴったりだとよく言われるんですが、まったくうれしくありません」とコメントし、観客の笑いを誘う。続けて「鶴橋監督と16年ぶりに撮った作品がやっとできました。笑えて、でもちょっと怖くて、考えさせられる映画」と作品をアピール。豊川は「素晴らしい監督、素晴らしいキャストの皆さんと楽しい時間を過ごすことができました。その楽しさがスクリーンの中にたくさん映っていると思います」と魅力を述べる。
小夜子のターゲットとなる不動産王・舟山役の鶴瓶は、予告編で自身の尻を映したシーンが使われていることに触れ「あんなぎょうさん僕のお尻使うかね? でもすごいシーンになっています」と鑑賞前の観客に呼びかける。その言葉に小夜子の9番目の夫・中瀬を演じた津川が「この映画の唯一の欠点だね。(鶴瓶の)尻が出てくるシーンは皆さん目をつぶってください」と返すと会場からは笑い声が上がった。
話を振られた鶴橋は、キャスト1人ひとりを自身の過去作でのエピソードも織り交ぜながら紹介。本作のネタバレを含む鶴橋のコメントに鶴瓶から「言うたらあかんがな!」とツッコミが。鶴橋の話が終わると風間は「こんな監督のもとでみんな伸び伸びと演じさせていただきました」とすかさずフォローを入れる。
イベントでは現地時間8月25日よりカナダで開催される第40回モントリオール世界映画祭のワールドグレーツ部門への出品も発表。大竹は「監督と一緒に行ってきます。どういう評価をされるのか楽しみにしています」と思いを明かした。
その後、観客へのメッセージを求められた鶴橋は話の中でラストシーンについて明かし、鶴瓶にマイクを奪われる事態に。マイクを奪い返した鶴橋が「僕は(この作品を)誇りに思っています。しかもトロント(国際映画祭)に行ける」と言葉を続けると、キャスト陣から「モントリオール」と訂正が入る。鶴橋はその言葉にペースを乱されることなく「(トロントの)近くに行ける」と返し、「これもこの人たちのお陰です」とキャストを称賛した。
「後妻業の女」は8月27日より全国ロードショー。
関連記事
大竹しのぶの映画作品
関連商品
リンク
- 「後妻業の女」公式サイト
- 「後妻業の女」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
本の話@文藝春秋BOOKS @hon_web
(監督、確かによくおしゃべりに。(笑) ネタバレ満載の完成披露試写会でしたがとっても楽しかったです。)「後妻業の女」“トロント近く”の映画祭へ、大竹しのぶや鶴瓶が監督の暴走にタジタジ - 映画ナタリー https://t.co/sxexYGfCYz