現在公開中の綾野剛主演作「
Ken Yokoyamaをボーカルに迎えたスカパラの楽曲「道なき道、反骨の。」がエンディングを飾る本作。感想を聞かれると、バリトンサックス担当の谷中は「今49歳なんですが、僕ら世代にはたまらない映画。踏み込んで描いているが、娯楽感や昔の昭和のような痛快さがあって好きな映画です」と太鼓判を押す。もともと綾野のファンだったというギターの加藤も「白石監督のファンになりました!」と本作にすっかり魅了された様子。
主題歌の話題に移ると、白石は撮影現場にて「『綾野剛くん、歌う?』と話をして、綾野くんも『歌いますよ!』ってやる気だったのですが、翌日それはないなって(笑)」というやり取りがあったことを明かす。また白石は谷中へ直筆の手紙でオファーしたと話し、「『悪い人たちを悪趣味で描くのではなく、青春映画のつもりで作った映画なんです』と。エンディングテーマは、終わりのようで始まりにしたいという思いがあった。終わったところから新たな命を吹き込んでいただいて本当にありがたかったです」と2人に感謝の気持ちを述べた。
谷中が手がけた歌詞について、加藤は「この映画のプロジェクトが始まりでしたが、映画を超えたところにもメッセージが伝わるような核の部分が、監督とリンクするところがあるのかなと思いました」と分析。谷中は「横山健もパンクロック、インディーズで“道なき道”を進んできて、スカパラもスカという“道なき道”を進んできた。昔の人間は脱線してでも到達点がよければいいということがあったけれど、最近は少しでも脱線すると許されなくなってきている。『面白いからいいや』という人間がいてもいいのかなと」と、楽曲に込めたメッセージを熱く語る。
それを聞いた白石は「この1曲で健さんと終わるのはもったいないですね」とポツリ。すると加藤から「実は、次も考えていて……。映像を付けてほしい! 白石監督と近くなれたので、いろんなことをできたらいいなと思います」とオファーが。谷中も「これから楽しいお話ができそうだなと思ったので、よろしくお願いいたします」と言葉を残し、会場を大いに沸かせた。
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