本日7月7日、「
本作の感想を聞かれると、前田は開口一番「やっぱり香川(照之)さんが頭から離れないですね(笑)」と回答。そして「最初は『出た、香川さんのこういう感じ!』と思いながら余裕を持って観れて。ちょっとかわいさもあるじゃないですか。でも予告編に使われていた『あの人、本当のお父さんじゃないんです』というシーンからどんどん恐怖が増していく。客観的に観ていたのに、その中に自分が入り込んでいくのは初めて味わった恐怖でした」と興奮気味に続け、黒沢をにやりとさせた。
黒沢が監督した2014年公開作「Seventh Code」で主演を務めた前田は、2016年4月から6月にかけて放送されたテレビドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」で共演した新井浩文と「これまで一番怖かった監督は?」という話題になり、2人とも黒沢の名を挙げたことを明かす。黒沢は「心外ですよ!」と抗議するものの「でも自分じゃわからないしな……」と弱気に。前田がその理由について「黒沢監督は見た目通り本当に素敵な方なので『ちゃんと応えたい!』という気持ちになってしまうんです。しっかり見てくださっているのがわかるので、愛情を感じれば感じるほど『応えなきゃ!』って」と必死に説明するが、黒沢はやはり「そう思われているうちが華ですよね。いやでもまずいな、そんなふうに思われているんだ……」と肩を落としたままだった。
また本日が七夕ということで、2人に「短冊に願いごとを書くなら?」という質問が。前田は「さっき、ふと何が幸せかな?って考えていたんです。食べることがすごく好きなので、食べ続けたいなと。だから『いくら食べても太らない体になれますように』って書きたい」と真剣に答えるも、観客の笑い声に気付くと「子供みたいですみません」と照れながら謝る。
一方、黒沢は「おかげさまで、ここのところ立て続けに映画を撮れていまして。またこれからもう1本撮るんですけど」と感謝の言葉から切り出した。しかし「それを撮ったら、これまでいっぱいためてきた企画がなくなってしまうんです」と嘆き、「小さな規模で、年に1本のペースでいいので地道に撮り続けることができたらいいな」と希望を口にする。また黒沢が「実はずいぶん前、中国が絡んだ大きなオリジナルの企画があったんですけど、無くなってしまって。そのヒロインが前田さんだったんです。だからそれも含めて細々と撮っていきたいですね」と明かすと、前田は先ほどの願いごとを撤回し、「『黒沢さんとのその作品が夢で終わりませんように』って言い換えます!」と再タッグに意欲を燃やした。
「クリーピー 偽りの隣人」は、西島秀俊演じる犯罪心理学者・高倉とその妻が、香川扮する奇妙な隣人・西野に翻弄されるさまを描いたサスペンススリラー。共演に竹内結子、藤野涼子が名を連ねる。全国の劇場で上映中。
関連する特集・インタビュー
関連記事
前田敦子の映画作品
関連商品
リンク
- 「クリーピー 偽りの隣人」公式サイト
- 「クリーピー 偽りの隣人」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
門間雄介 @yusukemonma
昨晩の「クリーピー 偽りの隣人」トークイベントから。黒沢監督はいつの日か前田さんと「一九〇五」を撮りたいって。期待してます。 https://t.co/XfRqycCejM