監督最新作「
20年来の大親友という、アザリロヴィックと塚本。アザリロヴィックは「(フランスの)アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭で初めて会いました。そのときはパートナーである
互いの作品について、アザリロヴィックは「新作『野火』も観ています。彼の作品は、新しい発明をするような実験的なものが多くて、そこに面白さや感動がある。ギャスパーも言っているけど、彼は監督から俳優、撮影、照明、編集、製作までやってしまう”オーケストラマン”。信じられないことです」と賞賛する。塚本は「彼女は少女みたいな人。その少女のような感じがそのまま映画になっているんです。『エコール』はまさにルシールそのもの。普段は少女のようだけど、映画作りについてはかなり厳格で、僕自身励まされます」と返した。
自身の作品を手がけるうえでのプロセスを語る2人。アザリロヴィックは「自分なりのルールがあります。ストーリーボードは作らないし、カメラは固定で長回し。だから塚本さんのような動く映像に憧れるんです」と明かす。一方の塚本は「『エヴォリューション』を観たとき、あまりに映像がきれいなことに驚きました」と感想を語る。続けて「最初の海のシーン、あれどうやって撮ったの?と開口一番に聞いたんだよね」と述懐。するとアザリロヴィックは「そうやって言ってくれたのが、とってもうれしかったです!」と笑顔を見せる。最後に塚本は「映像の持つ力は大きくて、映像が語る。映像が物語を生み出すんだと思います」と語り、トークショーを締めくくった。
アザリロヴィックの新作「エヴォリューション」は、本日6月27日にフランス映画祭にて上映された後、11月より東京・UPLINK、新宿シネマカリテほか全国で順次公開。
※記事初出時、内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。
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