本日6月18日、「
本作は、抑圧的に家族を支配する父親・葛城清と、無差別殺傷事件を起こした次男・稔らその家族が崩壊していくさまを描いた人間ドラマ。
大きな歓声と拍手の中で迎えられた三浦は、新聞の切り抜きを取り出し「『葛城事件』試写会の感想としてこう書かれてるんですよ。『邦画史上、類を見ない家庭崩壊映画の誕生』『二度と観たくない名作』」と発表し、「これ昨日の夕刊なんですけど、こういうの持ってきて時間を潰そうと思って」と冒頭から会場を沸かせた。
長男・保を演じた新井は「このあと集合写真を撮る際にうちらが持つパネルをさっき見かけたんですけど、そこに『大ヒット中』って書いてあって。これからですからね、大ヒットになるかどうかは(笑)。ほんと皆さんにかかってます。よろしくお願いします」と挨拶した。
撮影を終え初日を迎えたことについて、三浦は「監督自身が舞台でやられた役なのでやりづらいかなと思ったけど、そんなこともなく無事に終えてホッとしてます」と感想を述べる。赤堀は三浦の演技について「撮影をしながら『いいな、いいな』と素人みたいに話してたほどです。感覚というか、行間というか、そういう部分が通じ合ってる気がしました」と振り返った。
印象に残っているシーンを聞かれ、三浦は「『3年目の浮気』に命をかけました」と回答。すると田中が「私もあのシーンが大好き」と続けた。「中華料理屋でのシーンもですけど、あれはほんとに必死でしたよ」と三浦が話すと、新井が「舞台版での赤堀さんのカラオケシーンはダダ滑りでしたよ」と暴露。「俺いじりはいいから!」と赤堀が返し、キャスト一同は楽しそうに会話を続けた。
舞台版では稔を演じた新井。本作のオファーを受けたときの感想を聞かれ「舞台と映画はやっぱり別もんですね。だから別にどうってことなかったです」と話す。すると赤堀が「どうってことって。なんかトゲがあるな」とこぼす。新井は慌てて「違う違う、どっちもいいですよ!ってこと。赤堀さんとやることに意義があるから」と敬意を払った。さらに監督・赤堀について「赤堀さんは俳優もやってるけど、俳優としては正直うちのほうが上! 監督としては好きですよ。本も演出もすごい好きだし、カット割りもいい。でも俳優になると小芝居をするんですよ。演出では小芝居が大嫌いなのに」と明かした。それに対して赤堀は「やめます」と一言。新井が「俳優を?」とツッコみ、赤堀はタジタジだった。
オーディションで選ばれた若葉は「濃密な時間で、撮影中のことはあまり覚えてないです」と振り返る。かつて若葉と共演した三浦は「以前は清く正しい子だったんですよ。『目玉焼きの黄身は柔らかくしてって言ったじゃないか』ってね。本読みのときに会って心配だったけど、そのときの雰囲気が稔だったんで、数年で変わるもんだなとビックリしました」と父親が子供の成長を喜ぶような笑顔を見せた。稔と獄中結婚する女性役を演じた田中は「感情の動き方が今まで演じてきた役とは違ってて。貴重な体験でしたね」と語った。
イベント終盤、清役を演じた感想を求められた三浦は「芸能人としての好感度をなくしました」と発言。続けて「これからは優しいお医者さんとか、物分かりのいい警察官とか選んでやっていきたいと思います」と宣言すると会場は笑い声に包まれる。続けて「先週は『64-ロクヨン-』という映画の舞台挨拶をしました。公開規模は違いますが、こういうミニシアター系と言われる映画も皆さんのお力で発展させていただきたいです」とコメント。最後まで客席からは笑いが絶えない初日舞台挨拶となった。
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