現地時間6月6日から11日までクロアチアで開催されたザグレブ国際アニメーション映画祭にて、折笠良の「水準原点」が短編コンペティション部門の準グランプリにあたるゴールデンザグレブ賞を受賞した。
アヌシー国際アニメーション映画祭、オタワ国際アニメーション映画祭、広島国際アニメーションフェスティバルと並び、世界4大アニメーション映画祭と称される本映画祭。今回は短編部門グランプリに英国人監督フィル・ムロイの「Endgame」、長編部門グランプリにルーマニアのアンカ・ダミアンによる「Magic Mountain」が選ばれた。そして、このたび日本人の監督作で初めてゴールデンザグレブ賞に輝いた「水準原点」は、詩人・石原吉郎の同名詩が波のような粘土のアニメーションにあわせて展開されていく作品だ。
受賞に際し、折笠は「芸術的達成を重んじてきた歴史あるこの映画祭で受賞できて本当にうれしいし驚いている。この賞は石原吉郎に捧げたい。これからも作品を作り続けていきたい」と喜びのコメントを寄せた。本作は第70回毎日映画コンクールで大藤信郎賞を受賞。現地時間6月13日から18日にかけてフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭の短編コンペティション部門でも上映予定だ。
関連記事
リンク
- ザグレブ国際アニメーション映画祭公式サイト
- Ryo Orikasa
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
土居伸彰 Nobuaki Doi @NddN
折笠良の短編アニメ「水準原点」がザグレブ映画祭で準グランプリに輝く - 映画ナタリー https://t.co/A7FRMDdrV2