本日6月11日、「
本作は、昭和64年に起きた未解決誘拐殺人事件“ロクヨン”を軸に、記者クラブとの折衝や警察内部の対立に翻弄される県警広報官・三上義信の葛藤を描く人間ドラマ。
三上を演じた佐藤は「前編が多少ヒットしてくれて、これだけ大きな劇場でまたご挨拶ができることをうれしく思っています。すみません、こんなお家の事情みたいな話をしてしまって」と笑わせ、司会から「佐藤さん、1つだけよろしいですか? “多少”ではなく、“かなり”ヒットしています」と告げられると「失礼いたしました、“かなり”です!」と訂正した。
綾野は映画の作風からか硬い表情で挨拶したが、客席から「こんにちは!」と声がかかると「はい、こんにちは(笑)」と笑顔を見せる。榮倉が「今日は浩市さんに宛てたうちわを持っている方がたくさんいてすごいなと思っています。(うちわの位置が)『市浩』になってる人もいます。あ、『浩市』になった」と来場者のうちわを見て楽しそうに話すと、佐藤が「あなた(遠いのに)よく見えるね」と述べて笑いを誘った。
三上に対し終始高圧的な態度で命令を下す警務部長・赤間を演じた滝藤は、「また嫌な役をやってしまいました。本当の僕は愛妻家で、4人の子どもを育てるとても素敵なイクメンです」と挨拶し爆笑をさらう。記者クラブを率いる東洋新聞キャップを演じた瑛太は「浩市さんは本作のために、200以上の媒体の取材を受けられたと聞きました。お疲れ様でした」と佐藤をねぎらい、「こんな素晴らしい映画があるということを周りの方に伝えてください」と客席に語りかけた。
“ロクヨン”の被害者遺族・雨宮を演じた永瀬が「今映画を観ていただいたお客様にいろいろお話をしたいのですが、マスコミの方もいらっしゃっているので」とネタバレに気を遣い、「僕としては、“喉が心配な方”がいたりとか、“撮影中一切話ができなかった方”とさっきやっとにこやかに会話を交わすことができてよかった」と話すと、登壇者のうちの2人が深々と頭を下げ笑いと拍手を巻き起こす場面も。
三浦は佐藤に「舞台挨拶、これで何回目ですか?」と聞き佐藤が「これで17回目です」と答えると「撮影中のエネルギーも大変だったと思いますけど、宣伝活動も大変だったと思います。でもそれが結果を出していますよね」と言葉をかけ、客席に向かって「とても若い方が多いので、お父さんお母さんに勧めてまた劇場にいらしてください」と述べる。
横山は「小説が映画に乗っ取られてしまったようですごく寂しい気持ちです(笑)」と話し、「続編を書こうかと思っています」とコメント。瀬々は「結末は横山さんの原作と少し違うものになりましたが、小説と映画それぞれの世界を楽しんでいただけたら」と語った。
最後に、舞台挨拶に立った感想を求められた佐藤は「3カ月強の撮影が終わって、やっと山の頂に登れたという気持ちで『さあ、どんな景色だろう』と思って下を見てみたら雲海が広がっていてまったく何も見えなかったです」と述懐。「でも今日、こうして後編の舞台挨拶に立ってみたら、雲海が晴れてようやく『64-ロクヨン-』という景色が見えました」と感慨深げに話し、「映画の中身について四の五の言うつもりはありません。皆さんが映画を観て持ち帰ったものを周りの方にお話いただけたらと思います。本当にありがとうございました」と挨拶してイベントを締めくくった。
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[エンタメ]佐藤浩市、「64-ロクヨン- 後編」公開初日迎え「雲海晴れて景色が見えた」 - ナタリー https://t.co/n3LPVthDRl 「64-ロクヨン- 後編」公開初日舞台挨拶の様子。左から瑛太、榮倉奈々、佐藤浩市、綾野剛、永瀬正敏、三浦友和。 本日6月11日、…