昨日6月6日に東京・下北沢GARDENにて「『
当イベントは、石井が
オープニングトークで石井は、「ファンドも順調にいっております。僕には『狂い咲きサンダーロード』をどうしても残す義務があるので、このように応援してくださって感謝しております」と挨拶する。その後演出家の
トークコーナーには、石井と緒方、PANTAに加え、撮影監督の笠松則通と本作の大ファンだという
当時22歳の石井は、本作の脚本よりも先にタイトルを考案したとのこと。「タイトルはいろいろ紙に書き出して寝ずに考えた。“狂い咲き”と“サンダーロード”を組み合わせたときは、もう一晩中笑いながら『俺は天才だ!』って思った」という石井は、「映画を撮るときはたいていタイトルを先に考える。カッコいいタイトルじゃないと撮りたくないもん」と続ける。本作は過激なシーンや放送禁止用語が多くテレビ放送できないという話題になると、それらがどのようにして生まれたのか、豪快なエピソードが次々と飛び出していく。石井は「名ゼリフはたいてい(主人公・仁役の)山田辰夫さんのアドリブ。『なるべく放送禁止用語を使ってくれ』ってお願いしたんです。映画なんだからテレビでやれないことをやりたかった」と話し、増子らを驚かせた。
イベント後半も緒方の暴露は続く。出演するはずの暴走族が現場に来る途中で警察に捕まり姿を現さなかったという話や、それに石井が激怒したことから、緒方が路上で通りすがりの暴走族を捕まえたというエピソードで会場を沸かす。また笠松は、石井と緒方とともに立ち入り禁止の建物で撮影をしていたところ警察に発見され、2人が逃げたために1人で捕まったという裏話を披露した。
このあと、スペシャルゲストとして劇中でスーパー右翼の1人を演じた
イベント終盤には客席からの質問コーナーが設けられた。本作は石井が日本大学芸術学部の卒業制作として作ったものだが、現役日芸生の観客から「石井監督はこれが卒論として認められたようですが、撮影・録音コースの笠松さんは認められていないですよね?」という質問が。笠松は「自分でダビングしてないから認められなかったんです。だからあとで卒論を書いた」と答えると、石井が「実は俺も認められなかったから、卒業してない」とまさかの発言。「規定は尺が45分なのにこれは90分以上ある。そもそも英語とか体育とかの単位も取ってなかったし。学校の機材を借りることしか頭になくて、はなから卒業することは考えてなかったんだよね。今の生徒には真似してほしくない、ありえないもん!」と話して大爆笑を起こした。
「狂い咲きサンダーロード」完全復活プロジェクトは8月31日までMotion Galleryにてクラウドファンディングを実施中。目標金額は達成しているがこのまま支援募集を続け、Blu-ray化だけでなく秋に東京・シネマート新宿ほかでの劇場公開を目指すという。
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田中田田田(たなかたでんた) @Tumapai
"飯島がなぜか私物として持て余していた大量の火薬を提供したことや〜"
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