ロックバンド・
本作は、2015年に結成12年を迎えたOLEDICKFOGGYの日常や楽曲制作の裏側を記録したもの。ミュージックビデオ「シラフのうちに」を監督した川口潤が監督・撮影・編集を担当し、彼らのリアルな素顔を引き出した。劇中にはメンバーの伊藤雄和、スージー、TAKE、四條未来、yossuxi、大川順堂に加え、彼らと交流のある
伊藤雄和(OLEDICKFOGGY)コメント
バンドを結成した当初、実は物凄く自信があって思い描いたシナリオ通りに事は進むと思っていた。バンドがどうゆう風にサクセスしていくかをまとめたスケジュール表なんかも作成してその時が来るのを待ちわびていました。勿論、努力もしました。僕は漠然と絶対大丈夫と確信していました。勿論、根拠などないのですが。しかし、そんな日々を繰り返す中、何も変わらない、何も起きない、誰も聴いてくれない、たまに訪れるチャンスすら掴めない。それでも根拠なき自信はその逆方向のエネルギーを飲み込み更に増幅して行きました。座薬を入れるようにその力は僕の内部に100%届き、僕のアイデンティティーを蝕んで行きます。そんな中、去って行くメンバーもいました。その背中を見る度に思いました。「元オールディックフォギーって言って誇れるバンドになるよ」って。だから、進むんです。そんな事では立ち止まれないんです。最高の仲間で狂った6人の記録です。まだまだ途中だけど皆様にも付き合って貰えたらと思います。
川口潤 コメント
クサい。キタない。アブない。愛煙家がいつのまにか街の片隅に追いやられたように、生粋のロックバンドもいずれ蓋をされて世の中から閉め出される時が来るかもしれない。いやそもそも、もうそんな音楽を楽しめる時代じゃなくなるかもしれない。そうなる前に転がってきたこの映画の企画、これも何かの縁、ならば一丁そのバンドの音楽と佇まいに寄り添って、映画をでっちあげて時代にかしめ打ってみようじゃないか。ひょっとしたら、新しい時代を生き抜くカギが見つかるかもしれない───そんなことを勝手に思いながら形にしました。これは土蜘蛛たちのモザイクな地下活動の記録です。演出面に一つふれるとしたら、私は今作で、カメラからはみ出てしまったバンドの「香り」のようなものをあぶり出してドキュメントするという、自分にとって新しい試みに挑戦しています。批評を恐れずなぜそんな危険な遊びに打ってでたのか。それはもちろん私自身の資質でもありますが、それ以上にこのバンドが「規格外」のボンクラの集まりだったからなのです。
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リンク
- 「オールディックフォギー / 歯車にまどわされて」公式サイト
- OOLLEEDDIICCKKFFOOGGGGYY
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OLEDICKFOGGYのドキュメンタリー8月公開、渋川清彦や怒髪天・増子直純も出演 - 映画ナタリー https://t.co/r5Nja4rjz6