本日5月23日、「
本作は森沢の同名小説をもとに描くヒューマンドラマ。夢や恋人との関係に悩む主人公・夏美が、父と過ごした思い出の場所で知り合った人々との交流を通して成長していくさまを描く。
登壇者たちは、ホタルに見立てた来場者のサイリウムに迎えられて会場入り。有村は原作を3年ほど前に読んでいたことを明かし、「脚本を読んだときも原作を読んだときと同じような気持ちになって。親子の絆とか人と人とのつながりが心に刺さって、涙が出ました」と述べる。また「大先輩の方々に囲まれていて最初は緊張しましたが、皆さんがすごく優しかったので肩に力を入れすぎずに撮影に臨めました。廣木さんが作られる空気も愛情に包まれていて、過ごしやすかったです」と語った。
夏美の恋人・慎吾を演じた工藤は「長回しのシーンがあるんですけど、そこで何度も何度も廣木さんに『もう1回』と言われて。結局そのシーンが終わったのが夜の9時半ぐらいだったんですけど、周りの人たちはみんな12時過ぎまでいくんじゃないかと思ってたそうです(笑)」と回想。「すごく不安があったんですけど、廣木さんがOKを出してくれたものを信じていました。撮影された映像を観たときには、今の僕が持っているものを引き出してくれたんだと思いました。感謝の言葉しかないです」と話す。
無愛想で偏屈な仏師・雲月を演じた小林は「この映画の登場人物はみんな心優しい人ばかりなんですけど、僕の役だけ絡みづらい人なんですよ」と笑わせ、「仏師とか言ってるけど、要はただの変わり者なんですよ(笑)。仏師という役柄について特に深くは考えずに、監督に任せました」とコメント。事故が原因で半身不随となった小さな商店の店主・恵三役の光石は「うまく演技できてるかどうかがすごく不安ですね。YouTube(で参考になる映像)を観て役作りをしました」と話し、恵三の母親を演じた吉行は「本当に心のきれいな人たちばかり出てくるお話で、脚本を読んだときに幸せな気持ちになりました。出演してる皆さんの心もきれいで……。本当かな。(実際のところは)よくわからないんですけど」と述べて笑いを誘った。
森沢はキャストが決まったときの感想について「プロデューサーとハイタッチしたかったです」と述懐。「架純ちゃんとは3年前にお会いしたことがあって、彼女が主人公ならピッタリだという話をしていました。『いい映画になるな』と思いました」と述懐。最後に有村は「この作品は『こういう作品です』と言うよりも、皆さんがそれぞれ受け取る形で感じていただけたら一番いいのではないかと思います。映画が終わってからも、余韻に浸りながら帰っていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。
「夏美のホタル」は6月11日より全国でロードショー。
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- 「夏美のホタル」公式サイト
- 「夏美のホタル」主題歌入り予告編
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森沢 明夫 @morisawa_akio
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