主人公みどり役の
本作は、孤児のみどりが拾われた先の赤猫サーカス団で繰り広げられる人間模様を描いた物語。蛇使いや怪力自慢、両腕が欠落した足芸の達人など個性豊かな団員が登場する中、みどりに思いを寄せる超能力者・正光に扮した風間は「今までもいろいろ変わった役をやってきましたが、この役が最高潮」と言い切る。
「ちょっとやり過ぎたかなと思う部分もありましたが、まわりもキャラが強かったのでこれぐらいでちょうどよかった」と風間が語るこのキャラは、特徴的な髪型の持ち主。原作へのリスペクトとして見た目の造形にもこだわったそうだが、「僕は基本的に電車移動ですが、一度だけ帽子を忘れた日があって。普段は電車とかでバレるようなタイプじゃないですが、すごい目立ってたと思います」と撮影中のエピソードが飛び出す場面も。
監督・脚本を担当したほか、撮影のため自宅や私服を提供したというTORICOは「これを作ってる間は全部を捧げてきました!」と振り返る。また撮影については「苦労だらけ。楽しいけどすごく過酷で、あるスタッフの言葉を借りるなら『戦争に行くみたい』。寒くてひもじくて眠い、そんな現場でした」と表現。3週間という短い撮影期間だったが、風間は「作品の中でもみんなが極限状態まで追いつめられていくから、すべてがリンクしていました」と過酷さがプラスに作用したことを伝えた。
みどりを演じた中村について、共演者からはさまざまな声が。武瑠が「普段から人形みたいだけど、撮影が大変でよりHPが減っていた。人間ってこんなに無になれるんだと間近で感じました」と表現する一方、佐伯は「初芝居なのに休憩時間でも集中していて、ストイックだなと思ってました。あれは無だったんですね!(笑)」と驚きの声を上げる。そして森野からは「役さながら、里砂さんに対して老婆心、母性がリアルに生まれていきました」と女性ならではのコメント。
そんな中村は劇中で汽車を見て「ポー」と声を発する場面の話題になると、「生まれて初めて寒すぎて涙が出たシーン。最初はどう言えばいいかもわからなかった」と回想。共演者たちは「素晴らしい『ポー』でしたよ!」「ベストオブ『ポー』!」と口々に絶賛するが、司会者から観客へ「『ポー』に注目してくださいね』と伝えられると、風間が即座に「いや、映画に集中してください!」と制した。
「少女椿」は本日より全国ロードショー。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
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