昨日4月30日に、宮城・大和町にて「
本作は磯田が著した「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」を映画化した時代劇コメディ。江戸時代の実話をもとに、重い年貢で困窮する仙台藩の宿場町で、藩に大金を貸し付けその利息で人々を救おうと立ち上がった男たちの姿を描く。
大和町は、本作の舞台となった場所。主人公の穀田屋十三郎を演じた阿部は、「(十三郎の)地元・大和町での舞台挨拶、本当にうれしいです」と挨拶する。実在の人物を演じた感想を聞かれると、「最初はこんなにカッコいい男がいるとは信じられなかった」と返答。さらに「でも十三郎さんが町を救ってくれたから、今僕は皆さんとこうやってホールで出会えた。目を合わせたりそらされたりしながら(笑)。本当にこの役に出会えてよかった!」と続けた。
「どうしてもここの舞台挨拶に来たかった」という磯田は、「この作品を私に書かせたのは、この町の皆さん。私が『武士の家計簿』を書いた頃に、この町の方からメールをいただき、もととなった『国恩記』を読み、私は号泣しました!」と熱く語る。そして中村も「初めて聞いたときにやるしかないと思った。やらないほうがおかしい!」と力を込めた。
阿部は先日、十三郎の子孫が今もその地で酒屋を営んでいる穀田屋を訪れたとのことで、「代々守られてきた十三郎さんの木彫の人形を拝見したとき、自分に似ていて驚きました」と笑う。また本作では、「この行いを末代まで決して自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課す彼の姿勢を通して、自分の欲を捨て他人のために尽力する「無私の精神」が描かれる。このことから阿部は「代々一族でつつしんできた掟を、映画化することで破っていいのかなと思いましたが、『この町のためになるならば』と言っていただき、本当にうれしかった」と振り返る。磯田も「僕も書くかどうか悩んだが、町を救った9人の男たちは、町をよくするために努力してきたのだから、きっと喜ぶだろう!」と話した。
「殿、利息でござる!」は5月7日に宮城県で先行公開。5月14日より全国ロードショーとなる。
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【映画】4月30日に、宮城県の大和町で開催された映画「殿、利息でござる!」のご当地凱旋上映舞台挨拶の様子です >阿部サダヲ、「殿、利息でござる!」の穀田屋十三郎が「自分に似てて驚いた」
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