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前川裕の小説をもとにした本作は、ある一家の失踪事件を追う犯罪心理学者の高倉が、転居先で出会った奇妙な隣人に翻弄されていくさまを描くサスペンススリラー。ドイツのベルリン国際映画祭にてワールドプレミアが行われ、香港国際映画祭にも出品された。
舞台挨拶の序盤には、イタリアのウーディネ・ファーイースト映画祭、アメリカのシアトル国際映画祭、ドイツのニッポンコネクションなど新たに7つの海外映画祭への出品決定がアナウンスされた。西島はベルリンでの舞台挨拶を振り返り、「僕の次に結子さんが舞台に上がったら着物だったのでワーっと盛り上がった。その後に香川さんが出てきたら、ワハハハって笑いが起きたんですよ。ドイツで大人気でしたよね」と香川の顔を見る。本作で“奇妙な隣人”西野に扮している香川は、「(本編も)私が出てきたら、笑うところですからね!」と観客に呼びかけた。
現場での思い出を尋ねられた西島は、初共演の東出が暗い顔で静かに座っていたと証言。「緊張してるのかと思って話しかけたら、挨拶したあとにまたすぐ暗い顔になって(笑)。あとから『本当は人懐っこいタイプなんですけど、役作りで話さないことにしているので、すみません』って聞いたんです。だから今日やっと、ちょっとお話できました」と話す。黒沢の大ファンだという東出は、「これまでの黒沢作品に登場した奇妙な人物たちのような役をやりたいと思ったときに、いつものデレっとした東出じゃダメだなって……」と慌てて説明して登壇者を笑わせる。
そして黒沢は、現場を「ハードなシーンが多く、カメラが回っているときは暗澹たる感じ。でもカットがかかるやいなや、香川さん、西島さん、竹内さんがものすごく楽しそうに話しているのが気になってしょうがなかった」と述懐。さらに「それで逆の方を見ると、東出さんが何もしゃべらずに陰に立っていて、また気になって仕方なかった(笑)」と続けると、再び笑いが起こった。
ここで司会から、「この人が隣人だったらうれしいな、という共演者は誰か?」という質問が。西島が即座に竹内の名を挙げると会場がどよめくが、「差し入れとかいっぱいくれるじゃないですか」という理由に会場は爆笑。また川口が「私は東出さん。変な人が来ても守ってくれそう」と言うと、香川が「でもしゃべってくれないよ?」と冗談を飛ばす。そんな東出は、「僕は西島さん。……守ってくれそうな感じがするので(笑)」と答えて場を沸かせた。
最後に西島が「香川さん演じる西野という天才的な男が登場します。僕と妻と同僚が、この男の罠をどうかいくぐって事件の真相に向かっていくのかというサスペンスです。どんでん返しに次ぐどんでん返しがあって面白いです」と作品をアピール。そして黒沢が「『クリーピー』とは、『気味が悪い』という意味の英語。ここに並んでいる日本の超一流俳優たちが、腕によりをかけて気味悪さを追求しています。並みの気味悪さではありません。覚悟を決めて、この極上の気味悪さをご堪能ください」と話し、イベントを締めくくった。
「クリーピー 偽りの隣人」は6月18日より全国で公開。
※動画は現在非公開です。
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