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実際の事件をもとにした本作は、“S”と呼ばれる裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく北海道警刑事・諸星要一の半生を描いた作品。諸星を演じた綾野は「この作品は1人の男の一代記で、人間賛歌を描いています」とこれから本編を観る観客にアピールする。
諸星の先輩・村井に扮する瀧は「綾野くんにいろいろ悪いことを教える係です」と挨拶し、「実録もの、本当にあったことを題材にしていますが、エンタテインメント性の強い楽しい作品に仕上がっています。リアルな犯罪でもエンタテインメントとしてまとめちゃえば大丈夫なんだ、ということを証明した作品です」と冗談交じりに続ける。一方、白石は「すべての犯罪者がつらいだけの人生を送ってきたわけではない。どんな人でも人生の中に楽しい瞬間を持っている。そのようなことをこの作品に込めました」と思いを明かす。
綾野は、役を引き受けた理由を聞かれ「白石和彌監督だったことが最大の理由」と即答。続けて「プロットを読んだら、拳銃200丁、覚醒剤130kg、大麻2トン、『日本で一番悪い奴ら』と書いてあって……これはやるしかないでしょう」と振り返る。
パキスタン人のアクラム・ラシード役で映画初出演を果たした植野は「お話をもらってすぐ、携帯でパキスタン人を画像検索したんです。『いけるな』と思いましたね」と述べ、観客の笑いを誘う。また植野が「(撮影中)剛くんが本気で怒ってるみたいで、マジで怖かった」と現場での思い出を語ると、綾野は「なんで!? 台本に全部書いてあるじゃない」と笑顔で応答した。
「凶悪」でも白石とタッグを組んでいる瀧の印象を聞かれた綾野は「瀧さんは存在自体が悪いので、役作りする必要がない」と述べ、「撮影初日、監督に『今回は何人殺せばいいんですか?』と慣れたような口調で話されていて……最高だなこの現場は、と思いましたね」と声を弾ませる。その言葉に瀧は「人をぶん殴るシーンがあって、まあまあ入っちゃったんですけど、それを観て監督がゲラゲラ笑いながら『最高でした、瀧さん』と言ってきて……いい現場でしたね」と同調した。
最後の挨拶を振られた綾野は「この作品は、1人の男が1つの答えを導き出す“最狂最愛”物語です。心地よく観てもらえたらうれしいです」とメッセージを届けた。
「日本で一番悪い奴ら」は6月25日より全国ロードショー。
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