ヴィム・ヴェンダース「ラスト・タンゴ」予告、伝説ペアが愛と情熱を捧げた日々語る

ヴィム・ヴェンダースが製作総指揮を務めた「ラスト・タンゴ」の予告編がYouTubeにて公開された。

本作は、世界的に知られるアルゼンチンタンゴのペア、マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペスの軌跡をたどったドキュメンタリー。本人らの証言をもとに、50年もの間、一緒にダンスを踊ってきた2人の愛憎に満ちた日々を再現ダンスシーンも織り交ぜてつづる。監督は「不在の心象」で、1999年の山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞を獲得したヘルマン・クラル。

公開された予告編は「私とフアンのようなタンゴペアは2度と生まれないわ」とのマリアのセリフから始まる。続けて1940年代、ブエノスアイレスのダンスホールで14歳と17歳の2人が出会い踊る再現シーンや、フアンへの愛とタンゴに懸けた情熱を若者たちに語る現在のマリアの姿が映し出されていく。だが一方、「彼女にはうんざりだった」「コペスなんてくたばれ！」と罵り合う2人の様子も。互いに愛と情熱、そして憎しみまでも捧げた50年の日々が紡がれる。

「ラスト・タンゴ」は7月に東京のBunkamuraル・シネマほかにて全国ロードショー。