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本作は磯田道史著「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」を映画化したもの。江戸時代中期、貧困にあえぐ仙台藩の宿場町を舞台に、阿部扮する商人・穀田屋十三郎が庶民とともに仕掛ける宿場救済計画のてん末を描く。
中村は、全国で開催中の完成披露試写会の様子が気になり、インターネットで観客の反応を調べたという。「検索したら『しげ(重岡)が来てない』『しげがいない!!』ばかりで。ネット上は、半分が『しげ』で埋め尽くされていました(笑)」と語ると、重岡は「すみません……。でも、ありがとうございます!」と顔をほころばせた。
“無私の男”十三郎を演じるうえで心がけた点を聞かれた阿部は、「表情ですね」と一言。続けて「十三郎はとにかく必死な男で、町を救おうとだけ考えて動くんです。周りからすると迷惑なんじゃないかってくらい。その必死感を出しました」と語った。中村は「阿部さんは目力がすごくて、表情というよりは“形相”に近い。そこをもっと生かそうと指示したくらいで、ほとんど何も言っていません」と細かな打ち合わせがなかったことを明かした。
十三郎の息子・音右衛門を演じた重岡は、撮影当時を振り返り「十三郎の娘役は元AKB48の岩田華怜さん。阿部さんと3人で、本当の家族のように会話を楽しみました」と懐かしむ。すると阿部が「息子はジャニーズで、娘は当時AKB。すごい父親ですけど、当人はグループ魂ですからね(笑)。とんでもない家庭ですよ!」と語り、会場には大きな笑い声が。阿部はさらに続けて「(重岡と)テレビで共演したとき、本番中にもかかわらず、ずっとこっちの顔を見てくるんですよ」とうれしそうに話すと、「こんなにお客さんも呼べるし。ほんと、いい息子です!」と重岡をたたえた。
主演オファーを受けたときの感想を求められた阿部は「監督からは『次やってもらう役はいい人だよ』とだけ聞いていて。でもここまでいい人、すごい人だとは思わなかったので驚きました」と振り返る。原作に感銘を受けたという中村も「他人のために自分がお金を出す。なかなかできる人はいないですよね。そういったハードルが存在したうえで、しかもそれを誰にも言わない約束を自分たちに課した。すごい人たちです」と語った。
最後に中村は「舞台は250年前の江戸時代ですが、現代に通じるお話でもあります。ここで描かれるものは、今の学校や職場での人の在り方や人間関係と変わらない。だから心に残るものがあれば、感想を共有していただければと思います。『しげが来た』だけではなくね(笑)」とまとめ、舞台挨拶を締めくくった。
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