黒木華は昭和の最先端を走る女優?岩井俊二、新作イベントで言い間違いに照れ笑い

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本日3月16日、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の完成披露イベントが東京・新宿バルト9にて行われ、監督の岩井俊二と主演の黒木華が登壇した。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」完成披露イベントにて、岩井俊二(左)、黒木華(右)と劇中に登場する“ねこかんむり”を被った観客。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」完成披露イベントにて、岩井俊二(左)、黒木華(右)と劇中に登場する“ねこかんむり”を被った観客。

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「リップヴァンウィンクルの花嫁」 (c)RVWフィルムパートナーズ

「リップヴァンウィンクルの花嫁」 (c)RVWフィルムパートナーズ[拡大]

「リップヴァンウィンクルの花嫁」は、派遣教員の皆川七海が、なんでも屋の安室に奇妙なアルバイトを斡旋される過程で起こる出来事を描いた人間ドラマ。黒木のほかに綾野剛、Coccoが出演に名を連ねる。

岩井俊二

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黒木を主演に選んだ理由について、岩井は「この子しかいないという感じでしたね。根拠はないけど魅了されるものがあって、『この子で映画を撮りたい』と思いました」と率直に述べる。また先日までアジアキャンペーンへ出かけていた岩井は「この映画を観た台湾の方々から『黒木さんは昭和の雰囲気を持った女優さんですね』と言われたのが面白かったです。彼らにとって(黒木は)ちょっと懐かしさのある雰囲気なんだそうですが、僕個人は昭和の最先端を走る女優だと思っていて」と現地でのエピソードを披露した。それを受けて黒木が「昭和じゃなくて“平成の最先端”じゃないのかな……?」と首をかしげると、岩井は「えっ俺、昭和って言った? 平成です(笑)」と照れ笑いをしながら即座に訂正し、客席から笑いが起こる場面も。

黒木華

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岩井組初参加となる黒木は「東京の近くで撮っていたんですが、自分がどこにいるのかわからなくなるような場所が多かったんです。七海がスーツケースを引きながらさまようシーンがあるのですが、演じていて『ここはどこ? 私はどこに行けばいいんだろう』と思いました」と撮影時を振り返る。さらに自身が演じた役柄に感情移入すると明かし、「七海は普通の女の子で、いろんなことを経験して、流されながら生きている。そのしなやかさや、もろさがリアルに描かれているなあと思います」と作品の魅力をアピール。また「気を抜いているとどんどん(物語が)進んで行っちゃうので、それに流されながら観てもいいし、細かいところを観てもいいし。いろんな角度で楽しんでもらえると思います」とはにかみながら観客に語りかけた。

最後に岩井は「魂と向き合いながら数年間かけて作った映画です。今日を皮切りに、繰り返しこの作品に触れてもらえれば」と、黒木は「自分にとってすごく愛しい作品です。皆さんにとっても愛しい映画になればうれしいです。いろんな感情になって観てください」と観客にメッセージを送り、舞台挨拶は終了した。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」は3月26日より全国でロードショー。

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