3月4日から開催されていた第11回大阪アジアン映画祭のグランプリに、韓国映画「豚のような女」が選ばれた。
大阪アジアン映画祭は、優れたアジア映画を鑑賞する機会を設け、アジアの文化や芸術などを大阪から世界に発信することを目的にしたもの。今年度はアジア17の国と地域から集まった55作品が上映され、コンペティション部門には11作品が出品された。
グランプリは、3月13日に大阪・ABCホールにて開催されたクロージングセレモニーにて発表された。チャン・ムニルが監督を務めた「豚のような女」は、養豚場の娘が村に1人だけ残った独身男性とデートすることから展開する物語を描く作品。審査委員長の
そして来るべき才能賞には、「そんな風に私を見ないで」で監督・脚本・主演を務めたウィゼマ・ボルヒュが選ばれた。ボルヒュはドイツ在住のモンゴル人女性監督で、この映画が長編デビュー作にあたる。審査委員のジョコ・アンワールは「ボルヒュ監督はこの作品の脚本家と主演も務めた。この大胆な初の長編作品は、彼女の卓越した才能を示すものである。また、東と西の違いについての深い考察もあった。審査委員一同、彼女の今後の製作活動に大いに期待している」とコメントした。
そのほかの受賞結果は以下の通り。
第11回大阪アジアン映画祭 受賞結果
グランプリ
「豚のような女」(監督:チャン・ムニル)
来るべき才能賞
ウィゼマ・ボルヒュ(「そんな風に私を見ないで」監督・主演・脚本)
JAPAN CUTS Award
「想い出の中で」(監督:完山京洪)
ABC賞
「フリーランス」(監督:ナワポン・タムロンラタナリット)
薬師真珠賞
エラ・チェン(「欠けてる一族」主演)
観客賞
「湾生回家」(監督:ホァン・ミンチェン)
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