本日3月12日、東京・丸の内ピカデリーにて「
本作は、結婚50周年を前に離婚騒動を繰り広げる熟年夫婦と、それに振り回される家族の姿を切り取った現代喜劇。熟年夫婦役を橋爪と吉行が務め、長男夫婦を西村と夏川、長女夫婦を中嶋と林家、次男カップルを妻夫木と蒼井が演じている。
上映終了後、会場からの大きな拍手で迎えられた一同。「面白かったですか?」と一家の主・周造を演じた橋爪の問いに観客からはもう一度拍手が沸く。橋爪は「上映後の舞台挨拶と聞いて、すごく嫌な気持ちだったんですよ。帰ろうかなってね。でもね、大好きな春が訪れて、こうして封切りを迎えられてうれしいです。心の中は花冷えですが……」と続けた。周造の長男の嫁・史枝役を務めた夏川は「撮影を続けながら嫁って嫌だなあ、家族はつらいなあと感じました。でも一方で、こんな家族はうらやましいなとも思いました。どこか面倒くさいんだけど愛おしくて、集まっているとほっとする感じです」とコメント。ほかの出演者も口をそろえて「家族ってつらいけど、いいもんだなと思います」と次々に語った。
次男・庄太役の妻夫木は「寒い日が続いていますが、この映画を観て少しでもほっこりしてもらえたらうれしいです。ここから皆さんを見ていると、男性は肩身が狭い感じを受けますが、今日の夜あたりご家庭でバトルをしていただいて、そのあといろんな方に映画を宣伝してください」と笑顔で語った。庄太の恋人・憲子役の蒼井は「家族で笑いながら観られる作品って少なくなりました。この映画は家族で過ごせる時間を提供できると思います。お友達同士やご夫婦で来られた方は、また別の家族と……んっ?」と言葉を詰まらせると、会場からは笑い声が起こる。蒼井はあわてて「いや、ご夫婦だったら親御さんと!って意味です。わかりますよね、いいですか?」とフォローした。
「東京家族」のメンバーが再結集した本作。作品作りのきっかけを聞かれ、山田がコメントしようとすると橋爪が横から「しょうがないから作ったんでしょ?」と発言。すると山田は「そんなことはないよ(笑)」と返す。続けて「『東京家族』で生まれた協和音。せっかく作り上げたものをこのままで終らせるのはもったいないなと思ってね。そういう交流、スタッフやキャストがひとつの家族のようになることは、映画にとってはとても大事なこと。その思いがスクリーンから出てきて皆さんに伝わると思うんです。またほどよいアンサンブルが出てくるだろうなと思い、今作を手がけることにしました」と経緯を語った。
ここでまもなくホワイトデーということで、男性陣からそれぞれのパートナーへ花束が贈られる。紫色のチューリップを吉行へ手渡した橋爪は「花言葉は“永遠の愛”なんです。永遠の愛といえば吉行さんしかいませんから」と報告。すると吉行は「ほんとに口がうまいんですよ、この人。でも心にもないかもしれないけど、やっぱり口で言ってもらえるのはうれしいですね」と感謝の言葉を述べた。花言葉が“晴れやかな魅力”のラナンキュラスの花を贈った妻夫木は「映画でも、この花のように黄色い衣装を着ていた優ちゃん。ピュア?な彼女に似合うかな」と告げると、「ピュアって白なんじゃないですか?」と蒼井がすかさずツッコミを入れる。山田は「幸せの黄色い女」と息もぴったりな2人をほほえましく見ていた。
最後に山田は「最近、映画館が大人しくなっている。『寅さん』を作り始めた頃は、映画館はにぎやかでした。私はそういう人たちへ向けて作ってきたつもりです。これからご覧になる方は、ぜひ遠慮なく声を出して笑ってください。お互いにしゃべり合ったり、目の前の椅子を蹴り飛ばしたりして楽しんでください。そして少しでも元気に過ごしてください」とメッセージを残し、イベントは終了した。
「家族はつらいよ」は、本日より全国ロードショー。なお35mmフィルムでの特別上映が、4月15日まで東京・丸の内ピカデリーにて実施される。
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