「ピクサー展」明日より開催、「ルクソーJr.」から「アーロと少年」まで軌跡たどる

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「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」が、明日3月5日から東京・東京都現代美術館にて開催される。本日3月4日、プレス向けの内覧会が行われた。

フォトスポット「マイクとサリー」

フォトスポット「マイクとサリー」

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「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」の様子。

「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」の様子。[拡大]

2005年にアメリカのニューヨーク近代美術館で開催され、その後世界各国で好評を博してきた本展。ピクサー・アニメーション・スタジオが設立30周年を迎える今年、新たな作品群を加え日本に上陸した。

「ルクソーJr.」のアートワーク。

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内覧会にはピクサーから本展覧会のキュレーターであるエリース・クレイドマン、「カーズ2」などで撮影監督を務めたシャロン・キャラハンが出席。ピクサーのロゴとして知られる1986年制作の短編アニメーション「ルクソーJr.」のアートワーク、同スタジオの年表などが並ぶイントロダクションとして用意された部屋で、クレイドマンは「日本で開催することができ、とてもうれしい。普段は見られないユニークなものが多く展示されているので、楽しんでください」と報道陣に呼びかけた。

「トイ・ストーリー」のアートワーク。

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「トイ・ストーリー」シリーズのアートワークが集められたエリア。

「トイ・ストーリー」シリーズのアートワークが集められたエリア。[拡大]

次の部屋では、「トイ・ストーリー」シリーズのドローイングやマケット(キャラクター模型)を「ストーリー」「キャラクター」「世界観」とテーマを設けて紹介。展示についてクレイドマンは「ジョン・ラセター(「トイ・ストーリー」監督)が大事にしている“人を引き込むストーリー”、“人に好まれるキャラクター”、そして“その2つを融合させた世界観”を表したかった」と展示の狙いを説明する。また世界初のフルCG長編アニメーションである「トイ・ストーリー」にスタッフとして参加したキャラハンは「作ることも手探りだったが、観てもらえるかが不安だった。でも多くの人に喜んでもらえる作品になって本当によかった」と語り、公開当時の心境を明かす。

「トイ・ストーリー」のゾートロープ。

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会場には三鷹の森ジブリ美術館の「トトロぴょんぴょん」を参考に作られたという「トイ・ストーリー」のゾートロープも展示。また作品の制作プロセスをパネルやクリエーターのインタビュー映像を通して紹介するエリアもあり、楽しみながらアニメーションの原理を学ぶことができる。

「モンスターズ・インク」「モンスターズ・ユニバーシティ」のコーナー。

「モンスターズ・インク」「モンスターズ・ユニバーシティ」のコーナー。[拡大]

ずらっと並んだ「ファインディング・ニモ」のアートワーク。

ずらっと並んだ「ファインディング・ニモ」のアートワーク。[拡大]

バグズ・ライフ」「ファインディング・ニモ」「ウォーリー」など長編映画のアートワークを中心に約500点の展示物がちりばめられた同会場。「モンスターズ・インク」「モンスターズ・ユニバーシティ」のコーナーで立ち止まったクレイドマンは、壁にかけられたドローイングを指さしながら「これは、監督のピート・ドクターがキャラクターをデザインするにあたり一番初めに描いたスケッチです。この時点ですでにマイクとサリーの性格が表れているのは見事です」と賞賛を贈る。

「アーロと少年」のアートワーク。

「アーロと少年」のアートワーク。[拡大]

3月12日に封切られるピクサーの最新作「アーロと少年」にスタッフとして参加しているキャラハン。同作のアートワークがずらりと並ぶエリアで、自身が手がけた曇り空や夕日、月夜などさまざまな光が描かれたカラースクリプトの前に立ち「景色を描くのが好きなので、とても楽しく描くことができました」と制作時を述懐する。また展覧会の最後には「鉛筆がただの道具であるのと一緒で、コンピュータがアニメーションを生み出すわけではない。コンピュータアニメーションを創り上げるのはアーティストである」というラセターの言葉が掲げられており、クレイドマンは「まさにこの展覧会の意味が表された言葉です」と述べ、誇らしげな様子を見せた。

「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」は、5月29日まで同館にて開催。その後、7月27日から9月8日にかけて長崎・長崎県美術館にて巡回展が行われる。

スタジオ設立30周年記念 ピクサー展

2016年3月5日(土)~5月29日(日)東京都 東京都現代美術館
※毎週月曜(3月21日、5月2日、23日は除く)、3月22日(火)休館
開館時間 10:00~18:00 ※最終入場は17:30
当日料金:一般 1500円 / 高校・大学生 1000円 / 小・中学生 500円
※常設展観覧料含む

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(c)Disney/Pixar

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