原作は週刊少女フレンド1969年25号に掲載された読み切り作品。家族を失った養蜂家の少年・三平は、少女チヨと出会い、彼女の住む村で暮らすことに。そこで村人が手を付けなかった荒れ地を開墾する三平と、その後行方をくらませた彼の帰りを待ち続けるチヨの姿が描かれる。三平を
企画、絵コンテ、演出をテレビアニメ「巨人の星」「ルパン三世」「ドラえもん」といった作品で作画および作画監督を務めた本多敏行が、制作を劇場アニメ「フイチンさん」などを手がけるエクラアニマルが担当。2016年5月以降に、東京・下北沢トリウッドで公開予定だ。
ちばは、アニメのキャラクター設定画や絵コンテに触れ「三平やチヨ、カメ吉ら、子ども達の瞳がいきいきと輝いている。せん婆ちゃんや、村人たち、駐在さんたちも、元気に動き回っている。蜂たちも群れをなして、大空を飛びまわっている。完成が楽しみだなぁ」とコメント。本多は「大人社会の理屈と都合で子どもから遊び場を奪ってしまった社会の在り方を変えて、再び子供社会の遊び場を取り戻し、豊かな想像力や判断力を養い、正しいことを実行できる力を身につけた大人に成長するよう手助けしたいと思う」と作品に込めた思いを語っている。
4月22日まで行われるクラウドファンディングの目標金額は200万円。1000円から出資することができ、支援者には金額に応じて複製原画やオリジナルグッズなどの特典が用意されている。詳細はFUNDIYにて確認を。
ちばてつや コメント
「風のように」が、ついにアニメーションになるそうだ。
しかもあの名作「フイチンさん」を創ったエクラアニマル社の制作で。
「キャラ設定」や「絵コンテ」を見せて貰った。
三平やチヨ、カメ吉ら、子ども達の瞳がいきいきと輝いている。
せん婆ちゃんや、村人たち、駐在さんたちも、元気に動き回っている。
蜂たちも群れをなして、大空を飛びまわっている。
完成が楽しみだなぁ。
待ち遠しいなぁ。
早く完成しないと、死んじゃうぞ。
本多敏行 コメント
「風のように」は、かつての日本の村落共同体のような、他人を思いやる社会、人間が手を付けない自然、そういうものが見事に描き出されている。若い人や子供たちにとっては、まるでタイムマシンで時代を遡ったように見えるかもしれないが、彼らの親や祖父母の世代ではどこにでも見られた光景であり、日本人が自らの遺伝子の中に刻み込んできた歴史でもある。
生きる環境が今より貧しかった時代、いたるところに「子どもたちの遊び場」はあった。子供には子供社会があり、遊び道具は自分たちで工夫して作り、年齢差を超えて子どもたちの社会を構成していた。大人社会の理屈と都合で子どもから遊び場を奪ってしまった社会の在り方を変えて、再び子供社会の遊び場を取り戻し、豊かな想像力や判断力を養い、正しいことを実行できる力を身につけた大人に成長するよう手助けしたいと思う。
野口征恒(作画監督)コメント
憧れのちば先生の作品に関われて本当に光栄です。機会を与えて下さったエクラアニマルさんには本当に感謝です。燃えかすの残らないように完全燃焼目指して頑張りたいと思います。
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- 「風のように」公式サイト
- エクラアニマル 公式サイト
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