本日2月27日、「
本作を引っさげ、現地時間2月21日までドイツで行われた第66回ベルリン国際映画祭に参加してきた西島、忽那、小山田、ワンの4人。1995年の同映画祭で監督作「スモーク」が銀熊賞に輝いたワンは「さらに大きく、クレイジーな映画祭になっていました。時差ボケもあって、なんだか夢を見ているような日々でした」と振り返り、忽那は「お客さんと一緒に作品を鑑賞して、直接反応を見ることができてよかったです」とコメント。小山田も「アットホームな雰囲気で幸せでした」と笑顔で述べ、西島は「会見でたけしさんからのビデオメッセージが流れて、『飛行機代がないからシベリア超特急で行きます』っていうくだりでみんな大爆笑してました」と、現地での“北野武”の人気ぶりについて語った。ベルリンでの日々を噛みしめるように述懐する4人を横目に、スケジュールの都合で参加できなかったたけしは「行きたかったなあ」とうらやましそうに本音を吐露。そんなたけしたのために、西島たちが現地で選んできたお土産が披露されることに。
「まさか三角フラッグじゃないよね!?」と心配するたけしに、西島が「まさか!」とフォローを入れていると、数々のお土産が乗ったワゴンが運ばれてきた。一行が訪れたのは、現地の芸術家や美大生も通い詰めるという画材屋。絵を描くことやアートが好きなたけしのために選んできたと西島や忽那が説明を加えつつ、なんにでも書けるマーカーや、鹿の頭を模したオブジェなど、遊び心あふれる品々が紹介されていく。自身が選んだマネキンの頭を西島が紹介すると、たけしは「これカツラ被せるやつ? あ、『小倉』って書いてある!」とコメントしてまわりを焦らせた。最後にベルリン映画祭の公式グッズである白いテディベアを手渡されると、たけしは両手いっぱいにお土産を持つ自分に対して「これじゃ俺、抽選会に当たったオヤジじゃねえか!」とツッコみながら登壇者たちに感謝。またアートにかけて、東京・松屋銀座にて3月7日まで開催中の自身の個展をしっかりアピールすることも忘れなかった。
スペイン人作家ハビエル・マリアスの短編小説をもとにした「女が眠る時」は、ある年の離れたカップルの異常な関係と、それをのぞき見る男を描くサスペンス。観た人によってさまざまな解釈ができる内容だけに、西島は「どんな“夢”を観たのか、一緒に来た人と語り合って余韻を楽しんでください」と語りかけ、ワンは「いまだに自分でも観るたびに新しい解釈ができる作品。皆さん、自分の感覚を信じてくださいね」と伝える。たけしも「感受性の戦いのような映画。自分でもどう解釈していいかわからず、取材では映画評論家の言ってることをそのまま答えてました」とジョークを飛ばしつつ、「最近はエンタテインメント性重視の遊園地みたいな映画がもてはやされがちだけど、これは言うなら“頭の遊園地”。こういう何時間でも討論できるような映画も、片一方では作っていかないとね」と意気込む。そして会場から拍手が沸き起こると、「そんなこと言いながら、自分は『アウトレイジ』を作ろうとしてるんだけどね。恥ずかしい!」と自虐的にコメントし、観客を笑わせた。
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