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「モヒカン故郷に帰る」は、恋人の妊娠を機に7年ぶりに広島へ帰郷したバンドマン永吉と、彼の家族の関係を描くホームドラマ。主人公の永吉を松田が、恋人の由佳を前田が演じ、永吉の両親に柄本ともたいが、弟に千葉が扮している。
沖田は“父と息子”というテーマを選んだ理由について「あまり話すことがない親子もいると思うんですけど、その距離感みたいなものがある中で、ずっと疎遠だった時間を埋めていく過程がドラマになるんじゃないかなと」と説明する。実際に2人の息子を持つ柄本は自身の親子関係について「あんまり話すことないですねえ」とつぶやき、役作りについては「わりと考えないんですよ。あんたは考えるの?」と松田に話を振る。それを受け松田は「役作りはモヒカンにしたってことくらい(笑)。モヒカンで革ジャンを着てデスメタルをやっているっていう、形から気持ちを作っていきました」と答えた。
前田ともたいは、仲のよい嫁姑という間柄を演じた。前田から「まさこさまは優しくて、現場でもたくさん話しかけてくださった」と言われたもたいは、「まさこさまなんて呼ばれるの初めてだったんですけど、撮影中はそれで通していただいて(笑)。前田さんはこの役と一緒で、ストンと心の中に入ってくる人」と笑顔で返した。そして千葉は、松田を見ながら「僕は実際は長男なので、今回お兄さんができて、本当にうれしかったです」とはにかむ。「撮影の合間にも一緒にご飯を食べたり、遊んでくださったりして……」と話す千葉に、松田も「千葉くんは、かわいかったですねえ。映画の中でもかわいさがところどころ出ちゃってました」と絶賛した。
松田と夫婦役を演じた感想を尋ねられた前田は、「松田さんが『カップルじゃなくて夫婦になる役なんだから、仲良くしよう』と言ってくださったので、居やすくなりました」と最初の撮影を振り返るが、松田は「覚えてないから恥ずかしいなあ」と赤面。また松田は、ロケ地・広島でのエキストラの中学生との思い出を「僕が教室から出るたびに、中から『怖えー!』って声が聞こえてきて(笑)。モヒカンだったので、本当に嫌がられていたみたいです……」と回想し、笑いを誘う。
ここで、映画のヒットを願い厳島神社で祈祷したという特大しゃもじが沖田に贈呈された。「しゃもじを受け取った気分はどうですか?」という司会からの無茶な質問に、沖田は「しゃ、しゃもじを受け取った気分!? ……うーん、しゃもじだなあって……」と困惑。劇中で、宮島に行ったおみやげとしてしゃもじを買ってくるシーンがある前田もコメントを求められ、「実際に宮島に半日くらい行ってきたんですが、宮島にはしゃもじがたくさんありました!」となんとか答え、登壇者たちを笑わせた。
最後に松田が「とても素敵な雰囲気や、家族の形が収められている映画になったと思います。永吉が家族や父親と向き合うとてもいいお話です」と映画をアピール。柄本は「昔お父さまの(松田)優作さんと同じ劇団にいたことがあるので、龍平くんと親子役をやらせていただいて、感慨深いものがありました」と話したうえで、「作品については……今、しゃもじを持っている監督の姿を見ていただければいいと思う。こういう映画です。善意だけではなく、悪意があります」とジョークを交えてコメントし、イベントを締めくくった。
「モヒカン故郷に帰る」は3月26日に広島にて先行公開され、4月9日より全国ロードショー。
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