震災から5年後の福島県を舞台とした「ハッピーアイランド」の制作が開始。12月25日より福島・須賀川市にて撮影が進められている。
「ハッピーアイランド」は、「アンフェア the end」や「ストレイヤーズ・クロニクル」などで助監督を務めてきた渡邉裕也の初監督作。「いいにおいのする映画」「百円の恋」の
吉村が演じる本作の主人公は、かつて傷害事件を起こし中途半端な毎日を送っていたものの、福島にある親戚の農家で働くことになる青年・真也。そして大後が彼を見守る保育士に、萩原が愛情を込めて野菜を育てる農業従事者に扮する。戸惑いながらも自分ができることを模索するようになる真也の物語を通して、原発事故の影響による風評被害で苦しむ福島の人々の現実をリアルに描き出す。
渡邉は本作に関して「“いろいろな風評や現実を受け止めながらも、変わらずにこれまでの日々の営みを守っている”という前向きなメッセージを伝えていきたい」とコメント。東京・渋谷出身で、この撮影を通して初めて地方での生活を経験した吉村は「“おいしかったです。ごちそうさま”の言葉で、初めて会った僕に泣きながら、“作ってよかった”と言ってくれたおばあちゃんがいました。簡単に愛や温かい心とは言いたくないけれど、東京で22年間生きてきて初めての経験でした」と感想を語る。さらに「福島に実際に住む人の優しさと、淀みが一切ない笑顔を見たあとだと、同じ立場で福島の人々が闘っている問題を考えるようになったというか、本当の意味で現地の方々に寄り添えるようになった気がします」と話している。
「ハッピーアイランド」は本日12月29日にクランクアップ予定。2016年以降各映画祭へ出品され、同年12月に劇場公開となる予定だ。
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