ベルギーで現地時間11月21日まで開催されていたブリュッセル国際映画祭のコンペティション部門にて、「
1976年に創設されたブリュッセル国際映画祭ではこれまでインディペンデント映画を中心に上映してきたが、今年度からはチームやテーマを一新し、規模も拡大。「愛を積むひと」は同映画祭にて上映された初の日本映画であり、「良子を演じた樋口の、すべてを許し包み込む演技が大変素晴らしかった」「人間関係の構成を使って見事にテーマを表現しており、監督の演出は繊細でありながら、希望があるメッセージがよく伝わってきた」という理由から樋口が最優秀女優賞に輝いた。
なお樋口はこの受賞を受け「思いがけない大きな受賞に、ただただ驚いています」「この心優しい映画が海外へ渡ってくれたことがほんとうに嬉しいです」とコメント。朝原は「むずかしい役をためらいや怖気を振り払って演じてくださった樋口さんの勇気が、結果として演技を超えた存在感を持った登場人物として映画に実を結びました」と話している。
「愛を積むひと」のソフトは、Blu-rayとDVDの2形態で発売中。
樋口可南子 コメント
思いがけない大きな受賞に、ただただ驚いています。
ベルギーからプロデューサーがトロフィーを抱えた写真が届いて初めて知りました。
受賞の喜びと同時に警戒厳しい国からプロデューサーが無事に帰国してくれることを祈った一日でした。
この心優しい映画が海外へ渡ってくれたことがほんとうに嬉しいです。
今は、スタッフと一緒にお祝いしたい気持ちでいっぱいです。
朝原雄三 コメント
むずかしい役をためらいや怖気を振り払って演じてくださった樋口さんの勇気が、結果として演技を超えた存在感を持った登場人物として映画に実を結びました。これからも時々でかまいません、その芯の通った凛とした姿をスクリーンに現わしてください。
ややこしい政治情勢の只中にあるブリュッセルで寛容をテーマにしたこの映画が上映されたことに深い感慨を覚えます。
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