本作は、若さを保つため少女の生き血を浴びていた実在の女貴族の生涯を描く舞台の配役を巡る女優同士の壮絶な争い、そしてその劇場で巻き起こる惨劇を描くホラー作品。若手女優・水樹沙羅役のぱるること島崎は「たくさんの方に観に来ていただけてうれしいです。単独主演ということで気合いが入ってます!」と力強くコメント。沙羅の親友であり、ライバルの女優・野村香織役の足立も「お客さんの反応が楽しみです。作品は怖いけど、舞台挨拶の間だけは笑っていただければ……」と続けた。
撮影現場でのエピソードについて聞かれ、中田が「人形のある部分を手作業で動かして、約20テイク、2時間ほどかけて1カットを撮影したことがありました。キャストやスタッフ、それぞれの1カットにかける思いがたくさん詰まっています」と撮影時の苦労を語ると、ぱるるは「気になっていたんですけど……」と突然切り出し、「監督は頭にタオルをよく巻いてましたね。タオルと靴の色が同じで……あわせていたんですか?」と質問。中田は「色気を出しました(笑)。実は『今日は注意して撮影』というときは黄色、『今日はやばいぞ』というときはピンク、あまりないですが『今日は楽な撮影』というときは青や緑などと決めていたんです」と撮影に向けての気構えだったことを明かした。
足立からは「女子が多い現場ということもあってか、みんな仲が良くて、胸が育つブラジャーについてとか女子トークがすごかったです」と撮影の合間の出来事を振り返ると、美術スタッフ・和泉浩司役の町田からは「僕は1人でいることが多くて寂しかったです。そんな中、監督がさらっと女子トークに混ざっていて、すごいと思いました(笑)」と監督の意外な一面を振り返った。演出家・錦野豪太役の小市は、監督の“カット”のかけ声が気になった様子。すると中田は「『はい』で終わるときは悪かったときなんです。『おい~』『よう~』と大きな声の場合はよかったシーンのときですね! 東映の先輩監督の澤井信一郎さんが歌舞伎調におっしゃるのを聞いて、いただきました」と述べる。
第21回エトランジェ映画祭コンペティション部門へ出品された本作は、本日、ロシア、シンガポール、韓国、中国など11カ国での上映が決まったことも発表された。「大学でアジア学科専攻だったのうれしいですね」と中田。最後に「いるはずのものがいなくて怖いというのがJホラーでしたが、今回はいてもいいもの、実体があっても祟られていて、霊感がなくても怖いというものを作りました。Jホラーの地平を拡大させる努力をしたつもりです。イタリアゴシックホラーだけでなく、東宝怪奇映画なども参考にしています。ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです!」とメッセージを残し、舞台挨拶は終了した。
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これ面白くなさそうだよな
ぱるる&足立梨花「劇場霊」舞台挨拶に登壇、「現場は女子トークがすごかった」 https://t.co/sfGb4HIZMZ