「サウルの息子」監督ネメシュ・ラースロー、師匠タル・ベーラとの巡り会いに感謝

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サウルの息子」で監督を務めたネメシュ・ラースローの来日記者会見が、本日11月17日、東京・駐日ハンガリー大使館にて行われた。

「サウルの息子」監督のネメシュ・ラースロー。

「サウルの息子」監督のネメシュ・ラースロー。

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「サウルの息子」監督のネメシュ・ラースロー。

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「サウルの息子」は、「ニーチェの馬」などで知られるハンガリー人監督タル・ベーラに師事したネメシュの長編デビュー作。第2次世界大戦末期のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台とし、犠牲者の遺体処理に従事した特殊部隊・ゾンダーコマンドのユダヤ人男性を主人公に据えた。ホロコーストの現実がリアルに描き出され、第68回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門グランプリ作品に。

「サウルの息子」監督のネメシュ・ラースロー。

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劇中では歴史的事象についての説明的な描写を省いており、ネメシュはその理由を「鍵穴からのぞいているイメージで作品を撮ったから」と語る。サウルという1人の隊員のある1日を描いた作品であることを強調し、「すべてを描き切るとメッセージ性が弱まってしまう。この作品は決してドキュメンタリーではないし、ゾンダーコマンドとは何かを知らせたいわけでもない」と続けた。

「サウルの息子」 (c)2015 Laokoon Filmgroup

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また主人公であるサウル役をハンガリー出身の詩人ルーリグ・ゲーザにオファーした理由を尋ねられると、ネメシュは「自分の考えを頑なに守り、強固な意志を持って1人で突き進んでいく。彼はプライベートでもそういう人間なので、サウルのイメージがあった」と説明する。そのほかのキャスティングには難航したそうで、「約1年半をかけて、いろんな国の人の中から配役を決めた。この人だったら違和感がない、という顔や表情、そして体格を重視したんだ」と語った。

家族が映画に携わる仕事に就いていたこともあり、幼少の頃から映画の世界はそう遠いものではなかったと話すネメシュ。自分に才能があるか半信半疑で自信がなかった時期もあったと吐露するが、「半生を振り返ると、常に映画に興味を持っていたし、どうやったら映画に関わっていけるか小さい頃から考えていた」という。また「持論というと語弊がありますが……」と前置きし、「大切なことは、いい師匠に巡り会えて、弟子としてどれだけ吸収できるか。それが映画人の人生を左右する。私としては、師匠として尊敬できる人と巡り会えて幸運でした」と、自身が助監督として現場入りしたこともあるタル・ベーラについて言及。「カメラワークの中でも、物理的に見えるカットでなく、感じるカットというものをどれだけ使っていくか。そこは師匠と同じく私も重要視しているところです」と、自身が吸収してきたものの一片を明かしてくれた。

「サウルの息子」は、2016年1月23日より東京・新宿シネマカリテほかで全国ロードショー。

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映画『サンセット』公式 @napszallta

『サウルの息子』いよいよ賞レースの季節になってきましたね。監督は先日、日本に初来日してくれました![監督ネメシュ・ラースロー、師匠タル・ベーラとの巡り会いに感謝 ]- 映画ナタリー https://t.co/7yUl4IC60z #映画 #サウルの息子 #eiga

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