「モーターズ」公開記念イベント、渡辺大知らがライブやトークで盛り上げる

「モーターズ」の公開を記念した“モーターズシェイクダウンパーティー”が、11月12日に東京・下北沢THREEにて開催され、監督の渡辺大知とロックバンド・SPANGLEが登場した。

「モーターズ」は、「色即ぜねれいしょん」に主演し、黒猫チェルシーのボーカルとしても活躍する渡辺の初長編監督作にあたる。「アレノ」「お盆の弟」の渋川清彦が主演を務め、うだつの上がらない39歳の独身男・田中ら、田舎の整備工場で働く男たちの人間模様を描き出す。恋人とともに工場を訪れる男・前田をSPANGLEギター担当の前田裕樹が演じ、ほか3人のSPANGLEメンバーも出演を果たしている。

イベントの冒頭では、渡辺が学生時代に手がけた短編「ワルツ」を初上映。そして渡辺によるDJプレイが披露されたあと、SPANGLEが2曲の持ち曲を演奏した。ここで渡辺がボーカルとしてバンドに参加。COMPLEXの「BE MY BABY」や、「ワルツ」「skaninja」といった劇中で使用されている3曲をパフォーマンスした。

渡辺とSPANGLEによるトークコーナーでは、彼らの出会いや「モーターズ」撮影中のエピソードが明かされた。渡辺は、前田を起用した理由を「前ちんは地元のハンバーガー屋さんで働いてて。僕が脚本のために入り浸ってて、そこの店員さんだったんですけど。脚本で一番苦しんでるときに、主人公が好きになる女の子の彼氏役を考えていて。そこに前ちんが『コーヒーどうすか？』って来てくれたんです。もう前ちんしかいないと思ってオファーしたところ、『おおー！ いいよ』ってその場で出演が決まりました」と話す。最後に渡辺は「今日の盛り上げイベントに集まっていただいて本当にありがとうございます。上映も何も決まってなかったんですが、本当に多くの人に手伝ってもらって。人の縁で少しずつ大きくなっていった映画です。やっと上映することになって本当にうれしく思います」と挨拶し、イベントを締めくくった。

「モーターズ」は明日11月14日に東京・新宿武蔵野館にて公開される。以降全国順次ロードショー。