実相寺昭雄「無常」「曼陀羅」など4作品が初BD化、「哥」長尺版も収録

2016年に没後10年を迎える実相寺昭雄が映画会社の日本アート・シアター・ギルドに遺した長編4作品「無常」「曼陀羅」「哥（うた）」「あさき夢みし」が初Blu-ray化。BOXセットが12月16日に発売される。

「ウルトラマン」シリーズや「怪奇大作戦」などの特撮テレビドラマや、VFX映画「帝都物語」、ミステリーロマン「D坂の殺人事件」ほか、幅広いジャンルで監督や演出を務めた実相寺。“暗さ”の映像表現にこだわりを見せた監督としても知られている。Blu-ray BOXに収められた4作品は、実相寺の遺志を今に受け継ぐべく、撮影監督の稲垣涌三と中堀正夫の監修で徹底した色補正を実施。モノクロ作品は“黒”の艶や深みを調整、カラー作品は“色を殺して差異を出す”ようにテレシネ作業が行われ、オリジナル映像に近い仕上がりとなっている。

映像特典として実相寺の生前にデジタル化されていた「哥」の長尺バージョン・137分版を収録。「無常」を除く3作品のオリジナル予告編のほか、「インターミッション」の樋口尚文による作品解説書が付く。HDニューマスターでよみがえる、実相寺昭雄ワールドを堪能してみては。

atg 実相寺昭雄ブルーレイBOX

2015年12月16日（水）発売
発売・販売元：キングレコード
価格：2万736円（DVD単品：各4104円）