10月31日にスタートした新千歳空港国際アニメーション映画祭 2015が、昨日11月3日に閉幕した。
新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道・新千歳空港のターミナルビルを会場に、世界中のアニメーション作品を一挙に上映するイベント。2度目の開催となる今年度は、コンペティションに新たにミュージック・アニメーション部門と日本コンペティション部門が新設された。31日に行われたミュージック・アニメーションコンペティションでは、シシヤマザキによるYUKIの「好きってなんだろう…涙」、ぬQが監督したチャットモンチーの「こころとあたま」、植草航が手がけたカラスは真っ白の「fake! fake!」など13作品を上映。特別審査員の
そのほか期間中は数多くの上映イベントを実施。中でも
そして最終日の3日に行われた授賞式にて、各賞の受賞作品が発表された。栄えあるグランプリに輝いたのはトム・ブラウンとダニエル・グレイの作品「Teeth」。国際審査員のゲルベン・シェルメルは「完璧なツールを探求することについての奇妙で、見たことのない物語が、ディテールやデザインへの優れた感覚によって美しく語られている」と評し、ブラウンとグレイからのビデオメッセージも上映された。そして日本グランプリは、幸洋子の作品「ズドラーストヴィチェ!」が受賞。審査員のひらのりょうは本作について「普遍的なテーマの選択のみならず、自分が生きる環境を語ろうとする監督の欲望により、日本の若手作品の中で卓越したものとなっている」とコメントした。そのほか、一般来場客の投票によって決まる観客賞にはドン・ハーツフェルトの「World of Tomorrow」が、こども審査員によって選ばれるキッズ賞には、エインズリー・ヘンダーソンの「ステムズ」が選ばれた。受賞作品の一覧は以下の通り。
新千歳空港国際アニメーション映画祭 2015 受賞作品
グランプリ:「Teeth」(監督:トム・ブラウン、ダニエル・グレイ)
日本グランプリ:「ズドラーストヴィチェ!」(監督:幸洋子)
新人賞:「トゥー・フレンズ」(監督:ナタリア・チェルヌショーヴァ)
ベストミュージックアニメーション賞:Royal Blood「Out of the Black」(監督:デヴィッド・ウィルソン、クリスティ・カラカス)
観光庁長官賞:「ドント・ハグ・ミー・アイム・スケアード4」(監督:ベッキー・スローン&ジョセフ・ペリング)
外務大臣賞:「おじいちゃんの桜の木」(監督:オリガ&タチアーナ・ポリェクトワ)
観客賞:「World of Tomorrow」(監督:ドン・ハーツフェルト)
キッズ賞:「ステムズ」(監督:エインズリー・ヘンダーソン)
ISHIYA賞:「キューピッドのセレナーデ」(監督:ジェシカ・マルチネス)
サッポロビール賞:「My Home」(監督:フン・マイ・グエン)
北海道コカ・コーラ賞:「不夜城アンアミン」(監督:若井麻奈美)
よつ葉乳業賞:「きつね憑き」(監督:佐藤美代)
ロイズ賞:「りんごごりんご~おかえりわたし~」(監督:田島かおり)
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- 新千歳空港国際アニメーション映画祭 2015 公式サイト
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ひらのりょう @hira_ryo
新千歳空港国際アニメーション映画祭、国際審査員として参加させて頂きました。51作品の中から五時間休憩なしで熱い議論を重ねました。素晴らしい作品ばかりでした
新千歳空港国際アニメ映画祭が閉幕、グランプリに輝いた作品は「Teeth」 https://t.co/5RCQTXlFT8